JAINA ARCHITECTURE in INDIA
ジャイナ教の建築

神谷武夫

ジャイナ教の建築

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ジャイナ教は紀元前 6世紀頃に、仏教とともに東インドで生まれました。同時代に生まれた仏教は 13世紀にインドから姿を消しましたが、ジャイナ教は現代まで生き続けて、インド文化に大きな寄与をしました。このページではジャイナ教の寺院建築の歴史と特質を紹介していきます。

第1章  DELWARA TEMPLES in Mt. ABU
       アーブ山デルワーラ寺院群
アーブ山
第2章  CAVE TEMPLES in ELLORA
       エローラー石窟寺院群
エローラー
第3章  NORTHERN INDIA
       北インドジャイナ建築
北インド
第4章  SOURTHERN INDIA
       南インドジャイナ建築
南インド
第5章  JAINA TEMPLE CITIES
       ジャイナ教山岳寺院都市
寺院都
第6章  ADINATHA TEMPLE at RANAKPUR
       ラーナクプルアーディナータ寺院
ラーナクプル
第7章  PILGRIMAGE in NORTHERN INDIA
       聖地建築巡礼北インド
建築巡礼
第8章  PILGRIMAGE in SOURTHERN INDIA
       聖地建築巡礼南インド
建築巡礼
第9章  KALPA SUTRA
        カルパスートラ写本
カルパスートラ
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ジャイナ教と 仏教との比較

ジャイナ教 JAINISM 仏教 BUDDHISM
開祖 カーシャパ・ヴァルダマーナ ゴータマ・シッダールタ(瞿曇・悉達多)
Kâsapa Vardhamâna、Jina 耆那 Gotama Siddhârtha、Buddha 仏陀
呼び名 マハーヴィーラ Mahâvîra 大雄(大勇) シャーキャムニ Sâkyamuni 釈迦牟尼
ニガンタ・ナータプッタ シャーキャプッタ Sâkyaputta 釈迦子
Nigantha Nâtaputta 尼乾陀若提子 釈迦牟尼世尊(釈尊)、薄伽梵
生没年 BC. 599-527、BC. 598-526(伝統説) BC. 563-483、BC. 463-383(北方説)
BC. 549-477、BC. 539-467、
BC. 444-372(近代説)
BC. 623-543(南方説)
(72歳での死去が定説) (80歳での死去が定説)
生誕地 マガダ国のヴァイシャーリー北郊、 カピラヴァストゥ国のルンビニー園、
クンダナガラ村 無憂(アショカ)樹の下
階級 クシャトリヤ(武士階級) クシャトリヤ(武士階級)
ジュニャートリカ族 シャーキャ(釈迦) 族
父母 カーシャパ・シッダールタ(迦葉・悉達多) シュッドーダナ(浄飯王)
ヴァーシシュタ・トリシャラー(王の妹) マーヤー(摩耶夫人、産後 7日目に没)
結婚 カウンディヌヤ・ヤショーダーと結婚 16歳でヤショーダラーと結婚
娘はアノーッジャー(ジャマーリと結婚) 息子はラーフラ(羅目候羅)
出家 30歳の時、ニガンタ派の沙門となる 29歳の時、マガダ国で沙門となる
12年間の苦行の後 ジナとなる 6年間の苦行と瞑想の後 ブッダとなる
得道地 ジュリンビカ・グラーマ村の近くの ガヤー近郊のネーランジャラー河畔、
リジュパーリカー河畔、沙羅樹の下 アシュヴァッタ樹(菩提樹) の下
初転法輪地 サールナート(ミガダーヤ 鹿野苑)
認識論 七諦(活命、非命、漏、縛、遮、滅、解脱) 四諦(苦諦、集諦、滅諦、道諦)
スヤードヴァーダ(不定説)
実践論 禁欲主義、アヒンサー(不殺生) 苦楽中道、八正道(正見、正思惟、正語、
三宝(正見、正智、正行)  正業、正命、正精進、正念、正定)
五戒 不殺生、不妄語、不盗、不婬、無所有 不殺生、不妄語、不盗、不邪婬、不飲酒
入滅地 ナーランダー近郊のパーヴァー村 クシナガラ(現・カシア)、
(現・パーワープリー)、72歳で入滅 娑羅双樹の下、80歳で入滅
高弟 インドラブーティ・ガウタマ サーリプッタ、マハーモッガラーナ
教団 サンガ(僧伽 そうぎゃ
聖典 シッダーンタ 悉檀多(アーガマ) 三蔵(律蔵、経蔵、論蔵)
聖典言語 アルダ・マーガディー語(半マガダ語) パーリ語(聖典語)
教義綱要書 『真理証得経』(ウマースヴァーティ著)
前世物語 『バヴィサッタカハー』 『ジャータカ』(本生譚)
聖格 ジナ( Jina 勝者)耆那 ブッダ( Buddha 仏陀、覚者)如来
24人のティールタンカラ(祖師) 過去七仏(過去 24仏とも)
初代はアーディナータ 未来仏(弥勒仏)
第 23代はパールシュヴァナータ 過去・現在・未来 三千仏
第 24代はマハーヴィーラ 法身仏、報身仏、応身仏
宗派 ディガンバラ(空衣派) テーラヴァーダ(上座部)
シュウェターンバラ(白衣派) マハーヤーナ(大乗)
テーラパンタ(無寺院) ヴァジュラヤーナ(金剛乗)



ジャイナ教の ティールタンカラ(ジナ)

ティールタンカラ像
すべてのジャイナ寺院は、24人のティールタンカラ TIRTHANKARA
(祖師、ジナ JINA ともいう)の いずれかに献じられている



名前 英語表記 シンボルと顔色
 1 リシャバアーディナータ Rishabha (Adinatha) 牡牛、黄金色
 2 アジタアジヤ Ajita (Ajiya) 象、黄金色
 3 シャンバヴァ Shambava 馬、黄金色
 4 アビナンダナ Abinandana 猿、黄金色
 5 スマティ Sumati 青鷺、黄金色
 6 パドマプラバ
(パウマッパバ)
Padmapraba
(Paumappabha)
蓮華、赤色
 7 スパールシュヴァ Suparshuva 卍、黄金色
 8 チャンドラプラバ
(チャンドラッパバ)
Chandraprabha
(Chandrappabha)
月、白色
 9 スヴィディ(プシュパダーンタ) Suvidhi (Puspadanta) マカラ、白色
10 シータラ Sitara Srivatsa 印、黄金色
11 シュレヤーンサ Shureyansa 犀、黄金色
12 ヴァースプージャ Vaspujya 水牛、赤色
13 ヴィマラ Vimala 野豚、黄金色
14 アナンタ Ananta 鷹、黄金色
15 ダルマダンマ Dharma (Damma) 金剛杵、黄金色
16 シャーンティ Shanti 羚羊、黄金色
17 クントゥ Kunthu 山羊、黄金色
18 アラ Ara Nandyavarta、黄金色
19 マッリ Malli 水瓶、青色
20 スヴラタムニ Suvrata (Muni) 亀、黒色
21 ナミ Nami 青蓮華、黄金色
22 ネーミアリスタネーミ Nemi (Aristanemi) 法螺貝、黒色
23 パールシュヴァパーサ Parshva (Pasa) 蛇、青色
24 マハーヴィーラヴァルダマーナ Mahavira (Vardhamana) 獅子、黄金色

参考文献


● 初出:『 at 』誌に連載 「素晴らしきインド建築、ジャイナの小宇宙」
(東京、デルファイ研究所刊)
1. 「アーブ山のデルワーラ寺院群」 1993年 3月号,p.59 -65, 図版 22点
2. 「エローラーの石窟寺院群」  1993年 5月号, p.39 -46, 図版 21点
3. 「北インドのジャイナ建築」  1993年 7月号,p.55 -63,  図版 19点
4. 「南インドのジャイナ建築」  1993年 9月号, p.33 -42,  図版 22点
5. 「ジャイナ教の山岳寺院都市」  1993年 11月号,p.43 -50, 図版 19点
6. 「ラーナクプルのアーディナータ寺院」 1994年1月号,p.39-47, 図版 28点
7. 「聖地の建築巡礼−1、北インド」 1994年 6月号,p.36 -44, 図版 36点
8. 「聖地の建築巡礼−2、南インド」 1994年 8月号,p.38 -46, 図版 26点
9. 「驚異の砂漠都市・ジャイサルメル」 1995年 7月号,p.7 -36, 図版 89点


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