「アレクサンドル・ゲルツェン と ロシアの風景」 ――― 神谷武夫
TOTO 出版による 世界の建築案内書シリーズは 『インド建築案内 』で始まり、昨年は『ロシア建築案内』が出版されました。インド建築同様、あまり知られざるロシア建築が 詳しく紹介されたのは画期的なことです。その本を読んでいたところ、あるページに目を惹かれ、懐旧の情にとらえられました。それを書き始めたら 話は広がり、ゲルツェンの回想録『過去と思索 』、ヴィトベルクによる『救世主聖堂』コンペ案、そして タルコフスキーの映画『アンドレイ・ルブリョフ』をめぐって、このように長いエッセイになりました。 ( 2003 /08/ 30 )
|