フランク・ロイド・ライトに関する本 |
現代建築家シリーズ 全12巻の内 フランク・ロイド・ライトー1, 2
GI グローバル・インテリア No.9, 10 ライトの住宅ー1, 2
GA グローバル・アーキテクチュア ライトは「落水荘」など8冊
フランク・ロイド・ライト全集、全12巻
フランク・ロイド・ライトの住宅、全8巻
ある芸術の形成(上巻)1988年、25×19cm、426pp. 9,800円 ある芸術の展開(下巻)2000年、25×19cm、427pp. 18,000円 AN AUTOBIOGRAPHY, FRANK LLOYD WRIGHT 18.5 x 23cm, 371+22 pp. ライトによる装幀、1932年 Longmans, Green & Company, London, New York
仕事の無かった 1926年に オルギヴァンナの勧めで書き始められたライトの自伝は、詩的な真実と嘘と自己賛美が ないまぜになった長編として完結し、1932年に ライト自身の装幀で出版された。1943年には 改訂増補版が出た。波乱に満ちたライトの人生を知るための 最重要な書である。邦訳は2分冊となり、英語版の半世紀近くあとの 1,988年に上巻(ミリアムの死まで)が出て、下巻は その12年後で、しかも 18,000円と高価だったのは、上巻があまり売れなかったのだろう。こういう本に「索引」を付けないという 訳者、編集者の神経が、私には理解できない。
24.5×38×2.5cm、46pp+100葉(片面印刷)8,200円 1998年、エルンスト・ヴァスムート社 (独)、リッツォーリ社 (米) (オリジナルは 1910年、ドイツ、エルンスト・ヴァスムート社) AUSGEFUHRTE UND ENTWURFE VON FRANK LLOYD WRIGHT (Wasmuth Portfolio, 1910, Ernst Wasmuth, Germany) STUDIES AND EXECUTED BUILDINGS BY FRANK LLOYD WRIGHT Ernst Wasmuth Verlag, Berlin (独), Rizzoli, New York (米)
ライトの最初の作品集は、ライトの主導で 1910年にドイツの ヴァスムート社から出版された(初期作品のウィンズロー邸から ユニティ・テンプルまで)。 この 縮小復刻版は ライト・ファンの必携の書。本の体裁については、ここをクリック。 詳しい内容については「古書の愉しみ」第15回「 ヴェンディンゲン版 」の 中ほどからの説明を参照。
フランク・ロイド・ライト財団、33.5×1.8cm, 143pp、1968年 THE EARLY WORK BY FRANK LLOYD WRIGHT The Frank Lloyd Wright Foundation, 1968, Bramhall House, New York
上記の『ヴァスムート版フランク・ロイド・ライト作品集』が図面・透視図集だったので、それを補うように、ライトの初期作品(ウィンズロー邸からユニティ・テンプルまで)を、タリアセンに残る 約 200点の、建設当時の古いモノクロ写真で見せる。もともとはヴァスムート版作品集の「写真編」の復刻新版。
ソフトカバー、30×29.5cm, 60pp, 4,000円 UNITY TEMPLE, Frank Lloyd Wright Robert McCarter, 1997, Phaidon Press Photo: Peter Cook, Drawings: R. Blatter & K. Sharp
ライトの初期の傑作、1905年に設計し 1908年に竣工したユニティ・テンプルを、詳しい解説と 美麗な写真と 新たに描き起こした図面で紹介する、ファイドン社の「建築作品 詳解シリーズ (The Architecture in Detail Series) 」の1冊。表紙には、ユニティ・テンプルの照明器具の写真を用いている。
ハードカバー、ジャケット、28.5×21.5×3cm, 262pp, 1.4kg, 11,000円 FRANK LLOYD WRIGHT AND MIDWAY GARDENS Paul Kruty, Univercity of Illinois Press、Urbana &Chicago
ライトが設計した娯楽施設(ビア・ガーデン・レストラン)の ミドウェイ・ガーデンズは、帝国ホテルよりも数年早く設計され、1914年に建設されたが、第1次世界大戦や禁酒法の施行などの影響で赤字になり、帝国ホテルよりもずっと早い 1929年に取り壊された。その発端から終焉までの 詳細な研究書。写真はモノクロしか現存しないが、帝国ホテルの兄弟分と言える建築造形の 概要を知ることができる。
ハードカバー、ジャケット、函入り、東光堂書店 34×26×5cm, 420pp, 3.6kg, 1972年, 18,000円
1968年に取り壊しになった ライトの旧帝国ホテルを、解体前と解体中に 徹底的に調査・研究して 大部の書にまとめた力作。写真集 (167pp.) と 研究論文 (206pp.) と 実測図面集 (43pp.) の3部から成り、厚さ5cmの 分厚く 重たい本となった。それを3分冊にして、実測図面(収録したのは 実際に作図したものの 1/6だという)の分量を2倍か3倍にしてくれたら、もっと便利で有難かった。村井修の写真は 167ページもあり、その内 カラーは 24ページ。
1992年、リッツォーリ社、ニューヨーク、12,000円 ハードカバー、ジャケット、26×26×2.3cm, 1.4kg, 224pp. FRANK LLOYD WRIGHT HOLLYHOCK HOUSE AND OLIVE HILL Buildings and Projects for Aline Barnsdall, 1992 Kathryn Smith, Photo: Sam Nugroho, Rizzoli, New york
ライトの中期の傑作、1919年に設計し 1921年に竣工したバーンズドール邸(ホリホック・ハウス)と、アリーン・バーンズドールのためにオリーブ・ヒルに計画された建物群を、詳細な解説と 美麗な写真で紹介する。南カリフォルニア大学建築学部教授の カスリン・スミス女史による 10年がかりの研究。豊富な図版、カラー写真は 24ページ。
34×34.5×3.5cm, 袋綴じ, 165pp, 3.2kg, 1965年, 15,000円 (オリジナルは 1925年、オランダ、ヴェンディンゲン社) THE WORK OF FRANK LLOYD WRIGHT Great Wendingen Edition, 1925, Holland New Edition with a Slipcase, 1965, Horizon Press, New York
ライトの第二作品集は、1925年にオランダの ヴェンディンゲン社から出版された(中期作品のラーキン・ビルからバーンズドール邸まで)。詳しくは「古書の愉しみ」第15回「ヴェンディンゲン版 フランク・ロイド・ライト作品集」を参照。
ハードカバー、ジャケット、26×24×3cm, 397pp, 1.6kg, 5,800円 FRANK LLOYD WRIGHT, THE LOST YEARS, 1910-1922 Anthony Alofsin, 1993, The Univercity of Chicago Press
フランク・ロイド・ライトの建築家としての生涯の内、目覚ましい作品や動きが乏しい故に あまり知られていなかった 1910年から 1922年の低迷期の活動を再現し、とりわけ その間の ライトとヨーロッパとの関係、マヤ文明への接近などを解明した。「影響の研究」という副題をつけて、実は ライトにとって 実りある蓄積の時代だったことを、アンソニー・アロフシンが明らかにした、世評の高い研究書。図版は豊富だが すべてモノクロ。ジャケットの絵は、ボック邸 (1916) のリンテルの石彫刻。
小型のニュー・エディション版、ソフトカバー、25×25cm, 60pp, 900円 FALLING WATER (Kaufmann House), Frank Lloyd Wright Robert McCarter, 2002, Phaidon Press, New York, New small ed, Photo: Peter Cook, Drawings: R. Blatter, J. Buzbee & John Hewitt
ライトの住宅の代表作、落水荘(カウフマン邸)(1935年設計)を 詳しい解説と 美麗な写真と 新たに描き起こした図面で紹介する、ファイドン社の「建築作品 詳解シリーズ (The Architecture in Detail Series) 」の1冊 (1994) を、小型にして再版。表紙には、3階の書斎から2階の西バルコニーに下りる階段の写真を用いている。
ハードカバー、ジャケット、26×21.5cm, 192pp. 12,000円 FRANK LLOYD WRIOGHT AND THE JOHNSON WAX BUILDINGS Jonathan Lipman, 1986, Rizzoli, New York
ライトの後期の傑作、ジョンスン・ワックス本社ビル(1936年設計)と研究棟(1944年設計)の詳細な研究書。工事の様子から 家具のデザインに至るまで紹介している。モノクロ図版 172点(カラー8ページ)、折り込み平面図。付録として、ライトが続けて設計した ジョンスン・ワックスの社長のハーバート・ジョンスンの自邸(ウィングスプレッド)の章を設けている。
2017年、ハードカバー、ジャケットなし、23.5×18.5cm, 174pp. 5,500円 THE GUGGENHEIM FRANK LLOYD WRIGHT'S ICONOCLASTIC MASTERPIECE Francesco Dal Co, 2017, Yale University Press, New Haven & London
ライトの遺作、ニューヨークの ソロモン・R・グッゲンハイム美術館の詳細な研究。ライトは 1943年に依頼され 設計を始めたが、設計が終わっても 役所の認可が難航し、建て主も逡巡して、1956年になって やっと着工した。竣工は 1959年で、ライトの死の6ヵ月後となった。160点の図版は ほとんどがモノクロだが、カラーが 14ページある。構造の解析も行っていて、興味深い。原文はイタリア語なので、サラー・メルカ− (Sarah Melker) が英訳した。
ハードカバー、ジャケット、25.5×25cm, 509pp, 2.2kg、28,000円 THE FRANK LLOYD WRIGHT COMPANION W.A. Storrer, 1993, The Univercity of Chicago Press Drawings by The Frank Lloyd Wright Foundation
ライトの実施全作品を網羅的にカタログ化し、すべての作品に そこそこの解説を書き、統一した表記の平面図を新たに作成し、さらに若干のモノクロ写真を添えた、畏敬すべき労作『フランク・ロイド・ライト・コンパニオン』。ライトの、現実に建設された 470もの作品について、 どんな小さなものでも、まず基本的な情報を得ることのできる、便利にして必須の本。
30×27.5cm、303pp, 2.5kg、1990年、13,000円 FRANK LLOYD WRIGHT DRAWINGS Masterworks from the Frank Lloyd Wright Archives by Bruce Brooks Pfeiffer, 1990, Harry N. Abrams
フランク・ロイド・ライト・アーカイヴズに残る ライトの直筆の透視図、図面、スケッチを 309点(その内 カラー 134点)を選んで収録し、すべてにブルース・ブルックス・ファイファーが 解説をつける。プライス・タワーとマイル・ハイ・タワーの透視図は、折り込み2ページの大きさ。表紙の絵は、アリゾナの州都の『オアシス』計画案の彩色立面図。今回のサイトの作成で、多くの図版を借用した。
31.5×26×3cm, 264pp, 2.2kg, 1994年, 17,000円 FRANK LLOYD WRIGHT INTERIORS AND FURNITURE THomas A. Heinz, Academy Editions, London, Ernst & Sohn, Berlin
著者のトマス・アーサー・ハインツは アメリカの建築家で 写真家にして、ライトの研究家。下記の「ガラス工芸」の姉妹編の豪華写真集、ロンドンとベルリンで出版。ライトがデザインした家具は こんなにも多かったのかと知る。ほぼ年代順に並べていて、図面や透視図も 多少載せている(もっと多いと、もっと良かった)。しかし、ライトの椅子の多くは、重くて 不格好で 快適ではないと、弟子のエドガー・ターフェルが書いている(『知られざるフランク・ロイド・ライト』p.88 )
31.5×26×3cm, 264pp, 2.2kg, 1994年, 17,500円 FRANK LLOYD WRIGHT GLASS ART THomas A. Heinz, Ernst & Sohn, Academy Editions, London 上掲書の姉妹編の、同著者による豪華写真集。ライトのステンドグラス(アート・グラス)の数々が 、年代順に 180ページにも わたって カラー写真で見られるのは、実に嬉しい。椅子と違って実用性が薄いからか、どれも まことに美しい。ステンドグラスのほかに、他の工芸、彫刻などの章もある。
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