第2章 北部
ARCHTECTURE in NORTHERN ARMENIA

アルメニア北部建築

神谷武夫


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地図
ローリー県  LORI PROVINCE

アルメニア北部は ローリー県とタヴシュ県を合わせた、北側のジョージア共和国に隣接する地域である。ローリー県には ハフパトやサナヒンをはじめとする 重要なヴァンクが、デベド渓谷に集中して存在する。県都は ヴァナゾール(ソ連時代の キロヴァカン)で、アルメニア第3の都市である(2001年の人口約 11万人)。

ローリー県地図


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ジリザ JILIZA ***

ホラケルト修道院(ヴァンク)**
KHORAKERT VANK, 12-13c.

ホラケルト  ホラケルト  ホラケルト

ホラケルト

ジョージアとの国境沿いにある ホラケルト・ヴァンク。ジリザから4km。カフカス山脈の密林に埋没する、1251年建立の修道院遺跡。アラヴェルディでジープをやとって山を登り、ジリザの村落で国境警備兵のチェックを受け、ホラケルトとフチャップを見てまわって、またジリザに戻ってから帰る、半日のエクスカ−ション。( PC.153, AA.589, OK.293, MH.206 )

平面図
ホラケルト修道院の平面図
(From "Architettura Armena", 1988, Deluca Editore)



フチャップ修道院(ヴァンク)*
KHUCHAP VANK, 12-13c.

フチャップ  フチャップ

フチャップ

ジリザから7kmのジョージア教会の聖堂遺跡。外部は石で仕上げてあるが、建物はすべてレンガ造であり、内部は レンガにプラスター塗りである。


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アフターラ AKHTALA ***

アフターラ修道院(ヴァンク)**
AKHTALA VANK, 13c.

アフターラ  アフターラ  アフターラ

ハフパトへの分岐点まで 14km。要塞修道院。聖堂の塔状部は失われたまま。堂内はジョージア系の壁画で満ちている。MGでは、ジョージア建築として扱っている。( PC.150, book, MG.270, 275, AG.196 )

平面図
アフターラ修道院の平面図
(From "Architettura Armena", 1988, Deluca Editore)

アフターラ  アフターラ  アフターラ


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ハフパト HAGHPAT ***

ハフパト修道院(ヴァンク)***
HAGHPAT VANK, 10-13c.

ハフパト  ハフパト  ハフパト

サナヒン修道院とともに ユネスコ世界遺産に登録 (1996年、2000年)。 ( PC.147, AA.534, OK.181, MH.108, DOC.1 )
上に泉屋がある。さらに上に12-13c.の墓地聖堂(クサナツ・アナパト)。( PC.148 )
宿の裏にも12c.の聖母聖堂。(PC.149 )

平面図
ハフパト修道院の平面図
(From "Documenti di Architettura Armena 1. Haghbat" Adriano
Alpago-Novello, 1974)


ハフパト  ハフパト  ハフパト

ハフパト  ハフパト  ハフパト  
断面図
ハフパト修道院の断面図
(From "Documenti di Architetture Armena 1. Haghpat"
Adriano Alpago Novello, 1980)


ハフパト  ハフパト  ハフパト



ハフパトの他の聖堂と 水屋 *
Other buildings at Haghpat

ハフパト  ハフパト  ハフパト  

ハフパト

ヴァンクの下の聖ティラマイル聖堂、ヴァンクの上の水屋、山上の墓地聖堂


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アラヴェルディ ALAVERDI **

タマラの橋 *
TAMARA'S BRIDGE

アラヴェルディ  アラヴェルディ

アラヴェルディはデベド渓谷の中心になる町で、ハフパト、サナヒン、オズーン、アフターラ、ジリザ、その他のヴァンクを訪れるための基地である。ジョージアのアラヴェルディと混同せぬよう。ジョージアのタマラ王妃が架けた橋が町の中央にある。


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セドヴィ SEDVI **

聖堂 *
CHURCH, 13c.

セドヴィ  セドヴィ

アラヴェルディから悪路 30分、さらに歩 10分。( PC.143 )


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サナヒン SANAHIN ***

サナヒン修道院(ヴァンク)***
SANAHIN VANK, 1192

サナヒン  サナヒン  サナヒン  サナヒン

ハフパトとともに、アショット3世の王妃であるホスロヴァヌーシュ Khosrovanush によって、その息子 スンバト Smbat(2世)とグルゲン Gurgen のために建てられたという。長じてスンバトと別れたグルゲンはローリー地方で別王朝を建て、両修道院を拡充して、種々の施設を加えた。
サナヒンは、ハフパト修道院とともに ユネスコ世界遺産に登録 (1996年、2000年)。( PC.142, AA.568, OK.181, MH.100, DOC.3 )  ホテルの娘は米国へ。

平面図
サナヒン修道院の平面図
(From "Documenti di Architettura Armena 3. Sanahin"
Adriano Alpago-Novello, 1980)


サナヒン  サナヒン  サナヒン  サナヒン
立面図
サナヒン修道院の立面図
(From "Documenti di Architetture Armena 3. Sanahin"
Adriano Alpago Novello, 1980)

サナヒン  サナヒン  サナヒン


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オズーン ODZUN ***

カトリケー(カテドラル)**
KATHOGHIKE, 6c.

オズーン  オズーン  オズーン

8世紀に修復。ECでは、Khachgunt Cathedral。背後は深い峡谷の断崖。( PC.137, A.563, MH.42, EC.155-6dr, 346-49 )
北側に 6世紀の石碑のモニュメントがある ( EC.169dr, 384-7 )

平面図
オズーン・カトリケーの平面図
(From "Armenian Art" Jean-Michel Thierry, 1987, Harry N. Abrams)


オズーン  オズーン  オズーン



ホロマイル(聖ヌシャン聖堂)**
HOROMAYR (Surp Nshan), 12-14c.

オズーン  オズーン

断崖の小聖堂  (PC.134 )
6世紀の小聖堂 (EC.103dr, 215 )


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アルドヴィ ARDVI **

聖ホヴハネス聖堂 *
SURP HOVHANNES, 10-11c.

アルドヴィ  アルドヴィ  アルドヴィ

聖ホヴハネスとは聖ヨハネのこと( PC.144 )  石碑。 (EC.380) メチュ・ヴァンク。( PC.145 )


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コバイル  KOBAYR **

コバイル修道院(ヴァンク)**
KOBAYR VANK, 12-13c.

コバイル  コバイル  コバイル

鉄道沿いの道から急斜面を登ると、廃墟となったヴァンクがある。主聖堂(カトリケー)は屋根が失われているものの、アプスはジョージア風の壁画で満ちている。2度目に訪れた時には、大々的に足場を組んで 修復と保存の工事を行っていた。( PC.141, AA.547, MH.208, ZD.222 )

平面図
コバイルの修道院の平面図
(From "Armenian Art" Jean-Michel Thierry, 1987, Harry N. Abrams)

コバイル  コバイル  コバイル


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トゥマニアン TUMANIAN **

バルツラカシュの聖堂址 *
BARTSRAKASH (Surp Grigor) , 10-13c.

トゥマニアン  トゥマニアン  トゥマニアン   トゥマニアン

村の名は、アルメニアの国民詩人の名からとられた。トゥマニアンから山道を 20分下ると、森の中に、世にも美しい廃墟があった。PCでは バルジュラカシュ。( PC.136 )
トゥマニアンの村から野を行くと、みごとなハチュカルが残る。背後は 深い峡谷の断崖。


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クルタン KURTAN ***

聖グリゴール聖堂 *
SURP GRIGOR CHURCH, 6c.

クルタン  クルタン

クルタン村の古聖堂。( PC.129, EC.105dr, 218-9 )



フネ修道院(ヴァンク)**
HNE VANK (Surp Astvatsatsin), 12-13c.

クルタン  クルタン  クルタン

クルタン村の近くの山中。 修復工事がほぼ終わった。 ( PC.130, EC.266-7 )


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スピタク SPITAK *

墓地と広場と聖堂
CEMETERY AND CHURCH

スピタク  スピタク  スピタク

1988年に大地震に見舞われて壊滅した。


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グルサル GHURSAL *

聖ゲヴォルグ聖堂
SURP GEVORG, 6-7c.

グルサル

アルジョヴィット、アルジャホヴィットとも。( PC.115 )


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ヴァナゾール VANADZOR **

ガラ・キリセと、ロシア正教会
GALA KILISE & RUSSIAN AUTHODOX CHURCH

ヴァナゾール  ヴァナゾール

ソ連時代の名はキロヴァカン。1993年に近くの川の名をとってヴァナゾールになった。1988年のスピタク地震で被害。



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地図
タヴシュ県  TAVUSH PROVINCE

タヴシュ県は、東側をアゼルバイジャンに接する県だが、ローリー県のアラヴェルディからの道路が、この県の最北部を通ってジョージア共和国の 首都 トビリシと結んでいる。小カフカス山脈にかかる山国で、インドのヒマーチャル地方や フランスのブルゴーニュ地方を思わせる 自然、植生と調和した建築が魅力である。 県都は イジェヴァン(2009年の人口約 2万人)。

タヴシュ県地図


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コグブ KOGHB *

ムシカ修道院(ヴァンク)*
MSHIKA VANK, 11-13c.

コグブ  コグブ

ノイェンヴェリアンから約 5km の森の中にある中規模のヴァンク。石の瓦の大きさは 540w × 490l、一番下は 650l、瓦棒は 100w。( PC.156 )
6世紀の Tvaraekhitsi バシリカ (EC.239 )


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ドヴェル DOVEGH *

聖サルキス聖堂 *
SURP SARKIS, 9-10, 14c.

ドヴェル  ドヴェル

ノイェンヴェリアンから 6km の山奥にある聖堂。壁面彫刻が興味深い。( PC.154 )


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ヴォスケパル VOSKEPAR **

聖母(アストヴァツァツィン)聖堂 *
SURP ASTVATSATSIN, 7c.

ヴォスケパル  ヴォスケパル

7世紀の小聖堂。PCではオスケパル。 ( PC.155, MH.66, EC.136dr, 292-3 )


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ゲタシェン GETASHEN **

アラケロツ修道院(ヴァンク)*
ARAKELOTS VANK, 13c.

ゲタシェン  ゲタシェン  ゲタシェン

木造の「ハザラシェン hazarashen」 天井を石造に置き代えた構造が、唯一残る聖堂として貴重。 ( PC.166 )


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キランツ KIRANTS **

キランツ修道院(ヴァンク)*
KIRANTS VANK, 13-14c.

キランツ   キランツ  キランツ   キランツ

ヴォスケパル山脈の奥地の キランツ・ヴァンク 。レンガ造の聖堂は荒廃している。( PC.165 )

平面図
キランツ修道院の平面図
(From "Architettura Armena" Paolo Cuneo, 1988, Deluca Editore)


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マカラヴァンク MAKARAVANK ***

マカラ修道院(ヴァンク)***
MAKARA VANK, 9-13c.

マカラヴァンク  マカラヴァンク  マカラヴァンク

彫刻家が腕をふるった修道院で、ガヴィット内部の柱にも。( PC.162, AA.552, MH.158, DOC.22 )

平面図
マカラ修道院の平面図
(From "Armenian Art" Jean-Michel Thierry, 1987, Harry N. Abrams)


マカラヴァンク  マカラヴァンク  マカラヴァンク

マカラヴァンク"  マカラヴァンク  マカラヴァンク  マカラヴァンク"


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スルヴェグ SRVEGH *

スルヴェグ修道院(ヴァンク)*
SRVEGH VANK (Surp Nshan), 12-13c.

スルヴェグ  スルヴェグ  スルヴェグ

キランツに似た、レンガ造のヴァンク。( PC.164 )


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ヴァラガヴァン VARAGAVAN ***

ノル・ヴァラガ修道院(ヴァンク)**
NOR VARAGA VANK, 12-13c.

ヴァラガヴァン  ヴァラガヴァン  ヴァラガヴァン  ヴァラガヴァン

ヴァラガヴァンの南約 3km の山上にある ノル・ヴァラガ・ヴァンク。( PC.160, MH.170 )

平面図
ノル・ヴァラガ修道院の平面図
(From "Architettura Armena" Paolo Cuneo, 1988, Deluca Editore)


ヴァラガヴァン  ヴァラガヴァン  ヴァラガヴァン


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ツァグカヴァン TSAGHKAVAN **

チャフムラディ修道院(ヴァンク)*
CHAHMURADI VANK, 12c.

ツァグカヴァン  ツァグカヴァン

ツァグカヴァンの近くの森の中に残るヴァンク遺跡。( PC.159 )


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ルサホヴィット LUSAHOVIT **

聖母(アストヴァツァツィン)聖堂 *
SURP ASTVATSATSIN, 6-7c.

ルサホヴィット  ルサホヴィット

PCには、MORUJORI VANKとある。WIKI MAPIA では、Morо-Dzorо or Tsrviz Vank of the 5-12th c. Atabek Ivane Zakarian sponsored the rebuilding of the dome of the Astvatsatsin Church in 1213. Among the rich inscriptions is one by King Georgi of Georgia (1156-84) the father of Queen Tamar, freeing the monastery from taxes and endowing it with land. The Tsrviz medieval settlement nearby has khachkars.。地図では、TZRIVIZ。( PC.163, MH.56, EC.248 )


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ハガルツィン HAGHARTZIN **

ハガルツィン修道院(ヴァンク)***
HAGHARTZIN VANK, 13c.

ハガルツィン  ハガルツィン  ハガルツィン  ハガルツィン

( PC.168, AA.533, OK.349, DOC.13, MH.154 )

平面図
ハガルツィン修道院の平面図
(From "Armenian Art" Jean-Michel Thierry, 1987, Harry N. Abrams)


ハガルツィン  ハガルツィン  ハガルツィン  ハガルツィン


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ゴシュ(ノル・ゲティックGOSH (Nor Getik) ***

ゴシャ修道院(ヴァンク)***
GOSHA VANK, 12-13c.

ゴシュ  ゴシュ  ゴシュ

私の一番好きな聖堂。( PC.169, AA.530, OK.349, MH.166, DOC.7 )

平面図
ゴシャ修道院の平面図
(From "Architettura Armena" Paolo Cuneo, 1988, Deluca Editore)


ゴシュ"  ゴシュ  

ゴシュ  ゴシュ  ゴシュ

ゴシュ  ゴシュ  ゴシュ


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ブジュニのレリーフ彫刻

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