彰国社、2007年に発行予定でした 『 イスラーム建築 その魅力と特質 』のジャケット、 2007年、彰国社 編集:三宅恒太郎、装幀:鈴木一志、20 × 20 cm, 210 pp.
『 イスラーム建築 その魅力と特質 』のジャケット、 2007年、彰国社 編集:三宅恒太郎、装幀:鈴木一志、20 × 20 cm, 210 pp.
ヴィジュアルな建築書の形は 正方形がよい、というのが持論なので、『イスラーム建築』は 無駄のない紙どりを工夫しながら、20cm × 20cm という 完全な正方形サイズにしました(一折りは 12ページです)。そして各ページを2段組みにして、ギッシリと内容を詰め込みましたので、優に 普通の単行本2冊分が入っています。 概略 全部で200ページのうち、文字が 100ページ分、図版が 100ページ分としました。図版ページの半分(50ページ分)をカラーにしています。第1章の「イスラーム建築の名作」だけは、すべてカラーです。 というわけで、この「魅力的で充実した」本が、 本来は16年前に出版されているはずだったのに、戦前・戦中のような 建築界の翼賛体制下で、すべての出版社がマフィアを恐れて 出版拒否しているので、発行されない内に「幻の古書」 となってしまいました。 2014年に私家版を作りましたが、わずか100部限定なので、本書は、まさに「稀覯本」です。
私家版 『 イスラーム建築 』の表紙、2014年 1部だけ残った ゲラ刷りを両面コピー印刷して 100部限定の私家版を製作 装幀:神谷武夫、布装、20.5 × 20.5 cm
―― その魅力と特質 ――
神谷武夫
● 2014年の8月に そのゲラ刷りを 両面コピー印刷して 布製本し、 私家版『イスラーム建築』を 100部 つくりました。 保存用として6冊だけ残した 94冊を、御希望の方に 実費 (1万円) で お頒けしました。 詳しくは、ここをクリック して ご覧ください。 ( 2019 /05/ 01 )