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私は アシジの春の深い沈黙の中で、窓の外の星を眺めながら、人間の歴史は、すべて そうした戦慄的な決意の美しさと、彼らの内面の断念の重さによって形づくられてきた とさえ考えるのである。
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建築は つくった人間の思想の もっとも具体的な反映である。 建築を見るとは、その思想を読むことだ。 思想の透し絵として 建築はあらわれる。 |
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地球上、どこへ行こうと 私に選択はありません。 どこにも郷愁をもたず、どこにも感動をつかみます。 ただ願わくは、人間の住む土地の上に、建築あれかし ...
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現実が 夢よりも美しいということは、存在の論理的発展が 主観的憧憬の論理よりも美しいことである。 真に美しいものとは、私にとって、理性的であると同時に 偶然的、驚嘆的なものである。
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灯の下で、妻の頭に 幾筋かの白毛が銀いろに光っていたが、顔には若々しい静かさがあった。 私たちに一つの成熟が恵み与えられた ... あヽ夫婦生活の幸福は、もはや若くはないことの幸福に似ていると、私は いくらか悲しい、しかし快活な気持で考えた。 |
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わたしの頬はぬれやすい わたしの頬がさむいとき
そこは いまでもいたむまま 霧で濡れた ちいさい頬
霧と一緒に恋をした 見えない あたたに抱かれてた
わたしの頬はぬれやすい わたしの頬がさむいとき |
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平穏無事な 暮らしに恵まれている者にとっては、思い浮かべることさえ むつかしいかもしれないが、世の中には 毎朝 目がさめると、その目ざめるということが 恐ろしくてたまらない人が あちこちにいる。 あゝ、今日もまた一日を生きていかなければならないのだ という考えに打ちのめされ、起き出す力も出てこない人たちである。 耐えがたい苦しみや悲しみ、身の切られるような孤独と淋しさ、はてしもない虚無と倦怠、そうしたものの中で、どうして 生きていかなければならないのだろうか、何のために、と 彼らは いくたびも自問せずにいられない。 |
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クリスチャンであることの いやな点の一つは、思索の自由を 束縛されることにある。 すべてについて すでに解答がでてしまっている場合、人は もう頭を使う余地もない。 ただ きめられた通りに、自動的に考えるよりほか ないわけだ。 それは ちょうどフロイディアンたちの場合と同様だ。
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からりこと 音がしてるよ からりこは 下の谷間よ
からりこと おさがはずむよ からりこと こだましてるよ |
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ある人が中年にさしかかって ミザントロープにならないのは、かつて一度も 人間を真に愛したことのない証拠である。
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私にとっては、それは 尽きることなく繰りかえしながら 友達と話し合うことであった。 若かった日々を燃やした熱情を もう一度新たにし、そして私達の出発のあの時に 自らにかけた誓いを、ふたたび誓えるかと願いながら。 |
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もし 築き上げたことの成果で、ものの価値がはかられるのなら、私たちの愛情は まことに価値少ないものであった。
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いけない、孤立無援の姿で本当のことを言ってはいけない。
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過去はつねに、回想するその人にとって 都合よく整理されるものであるゆえに、整理されれば 個別的存在者の、もっとも奥深い存在論的意味を失う。 その空しい整理作業、欺瞞に満ちた退行を、必要にせまられて、私もまた やらねばならないのだった。
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― 人は、その心理のひだによって偉く、また愚劣であるのではなく、この世に生きて、彼が客観的に成し遂げたことの価値によって評価されれば いいんです。 それでいいんです。
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いま だれかが私に
いま だれかがしずかに
あゝしかしと なぜ私はいうのだろう
いま だれかがとおく
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あの日たち 羊飼いと娘のように
あの日たち とけない謎のような
どうぞ もう一度帰っておくれ
あの日たち あの日たち 帰っておくれ |
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手をあげよう、どんな小さな手でもいい 花は 鉄路の盛り土の上にも咲く 爽やかな 合理のこころを持ちつづけて 星を越えて、人間の秩序は、その深さを加える どんな小さな土の一塊でもよい、手に取って砕こう 野にすみれが 自由に咲く時である |
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柱も庭も乾いている
山では 枯れ木も息を吐く
これが 私の故里だ
あゝ お前はなにをして来たのだと ... |
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馬券であてるのは、人の心をあてるより むずかしいじゃありませんか。 あなたは 索引の付いている人の心さえ、あててみようとはなさらない 呑気な方だのに。 |
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我々の周囲には、二点の間を彷徨し、無為に毎日をすごしている連中か、二点のうちの一点だけは見ないふりをし、相変らず 円ばかりを描いている あつかましい連中かが 見あたるにすぎない。 転形期における 錯乱の痛烈な表現を また誰一人与えてはいないのだ。 自分の魂の周辺が いかなる曲線を描いているかを示すということは、それほど困難なことであろうか。
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こうして私は、時代に対して 完全に真正面からの関心を喪失してしまった。 私には、時代に対する発言の大部分が、正直なところ空語、空語、空語!としてしか感受出来ないのである。
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私は あまりにペシミスティックなことばかり 語ったかもしれない。
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近日に至ては 政府より全国の僧侶に 肉食妻帯を許すの令あり。
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いつか もっといい日は来るだろう。
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さう、さうだ、笛の心は慰まない、如何なる歌の過剰にも、笛の心は慰まない、友よ、この笛を吹くな、この笛はもうならない。 僕は、僕はもう疲れてしまった、僕はもう、僕の歌を歌ってしまった、 この笛を吹くな、この笛はもうならない、―― 昨日の歌はどこへ行ったか? 追憶は帰って来ない! 春が来た、友よ、君らの歌を歌って呉れ、君らの歌の、やさしい歌の悲哀で、僕の悲哀を慰めて呉れ。 昨日の歌はどこへ行ったか? 思出は帰ってこない! 昨日の恋はどこへ行ったか? やさしい少女は帰ってこない! 彼女はどこへ行ったか? 昨日の雲は帰ってこない! ああ、いづこの街の黄昏に、 やさしい彼女の会話があるか、彼女の窓の黄昏に、いかなる会話の微笑があるか、僕は、僕はもう知らない、春が来た、友よ、君らの歌を歌って呉れ、君らの歌の、やさしい歌の悲哀で、僕の悲哀を慰めて呉れ。 僕は今日、春浅い流れに沿って、並樹の影を歩いたのだ、空は曇っていた、僕は、野景に、遠い畑や火の見櫓を眺めたのだ、森の梢に鶫が光って飛んでいた。 風に、高圧線が鳴っていた。 それから、いろいろの悲しい憧憬れが、僕に、僕の頬に、少し泪を流したのだ、僕は、僕は疲れて帰って来たのだ、僕はもう追憶の行方を知らない、友よ、春が来た、君らの歌を歌って呉れ、 君らの歌の、やさしい歌の悲哀で、僕の悲哀を慰めて呉れ。 |
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夕ぐれ |
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あくがれなくて 如何して人の生きられやう。 是は 太陽を慕ふ者の声である。 日照りて紅花緑草と人はよろこぶ。 けれどもまた或時に 悲しき眸に、遠き光のあるのかないのかと薄れ行く。
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けふはなんだか |
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胸のあいだからは 涙のかわりに |
