パリサイの学者
何年か前に、東大名誉教授で 学士院会員という学者から 電話をもらったことがある。といっても こちらの留守番電話にメッセージがはいっていて、自分のところに電話せよ というのである。 その人と面識はなかったが、言われるままに電話をすると、誰かから私の評判をきいたので 電話をしたのだという。 そして、えんえんと1時間近く、その人の若い頃からの 自慢話を聞かされた(その市外通話料金は、全部 私の支払いである)。そして、自分も もう歳なので、私に本をあげようと思うので、一度 自分の家を訪ねて来るように という。それでは 私も著書を差し上げたいので、ご挨拶に伺いますと、1週間後の日取りを決めて、住所や交通機関などを 教えてもらった。そこで、早速 その人に贈呈する本を用意したり、雑誌の記事のコピーをしたり、その人の住所を インターネット上の地図で確認したりしていた。 ( 2003 /10/ 26 )
(この人は それから一切 連絡なしに、2008年(平成20)に死去したという)
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