● 本書の構成
まず第1章では、イスラーム建築の名作 21点を カラー写真と図面、解説によって、建築雑誌のように紹介する。 西はスペインから 東は中国にまで広がる広大な地域に、7世紀から 19世紀までの 1,200年にわたる膨大なイスラーム建築の中から、わずか 21点を選ぶというのも困難だったが、できるだけ地理的に偏らず、また さまざまな建築種別を一覧できるように選択をした。 これらを通覧することによって、イスラーム建築というのが おおよそどのような姿・形をしているものか、その共通性を 感覚的に把握できることだろう。
● この章では、すべての写真をカラーにし、少しでも大きく、また多く載せるために、右側の写真ページはノドまでいっぱいに使い、他の三方も 写真を裁ち落としとして、まったく余白をなくしてしまった。この2倍の大きさの本と同じ分量の写真を収容している勘定である。それだけ、各写真は徹底的に考え抜いて無駄なくトリミングし、配置している。また、左の解説ページの下に、各建物の平面図を載せて、理解を助けた。
● この章に書いた 21の建築作品の内容は、『世界のイスラーム建築』のサイトの中の、「イスラーム建築の名作」の章で、すべて読むことができる。