「ダヴィデの塔 (David's Tower) 」と呼ばれる、イェルサレムの城塞(シタデル)
奥に見える塔は、これが「ダヴィデの塔」だと思い込んでいる人が多いが、
これは オスマン朝による17世紀のモスクのミナレットであって、1655年に
ムハンマド・パシャが建てたという。英語のタワーというのは 必ずしも細長い尖塔を
意味するわけではなく、手前の四角い櫓も タワーである。この城塞内にはたくさんの
タワーがあるから、この城塞全体を「ダヴィデの塔」と言うのは 誤称であろう。


同じ場所を19世紀にデイヴィド・ロバーツが描いたリトグラフ(from "The Holy Land")