グッゲンハイム美術館、ニューヨーク
展示室を、中心から 30°づつに 12等分する薄い逆三角形の壁柱(黄色)を、
逆三角形の壁柱(2階より上では 展示壁面になる)
一続きの螺旋状の斜路(廊下)から成る展示室。
展示壁面を等間隔に区切る薄い壁が 吹抜け側に突出しているのが見える。
実は これが、大きな 細長い、逆三角形の柱なのである。
1階の厚い外周壁と地下の構造体が支える。 右の 最上階平面図では、壁柱が ずいぶん長い。
壁柱をつなぐ螺旋状の薄い外壁と 壁側斜め床スラブを、梁として働かせる。
ライトとしては、全体が ひとつながりに一体化した構造体として働く、という考えである。
もちろん 地震国の日本では、こんな華奢な構造では もたないだろう。
( From "Guggenheim Frank Lloyd Wright's Iconoclastic
Masterpiece" p.139 )
( From "Guggenheim Frank Lloyd Wright's Iconoclastic Masterpiece" )