東海散士著『東洋之佳人』の装幀と石版画

東洋之佳人

『東洋之佳人』の表紙、東京書林 博文堂、明治21年 (1888)
藍色紙表紙の和本、23×15cm、29丁、康煕(こうき) 綴じ、題箋貼り付け
(東海散士著となっているが、実際は高橋太華(たいか)の筆になる。
もちろん、その筋と構成、思想は柴四朗による。
高橋太華は根岸派の文人で、幸田露伴と親交が厚く、岡倉天心の
日本美術院に招かれて 工芸家の養成にもあたったという。)



東洋之佳人
『東洋之佳人』の扉(見返し)と、鉄腸居士 (末広重恭)の「序」(木版画)
(この 末広鉄腸の序文は、冒頭の「東海散士」以外、私には読めない。)



東洋之佳人
『東洋之佳人』の1枚のみの、見開き石版画 (田子の浦に釣に来た散士が、
富士山と 白砂青松の絶景を眺めながら、三保の松原を散策する。)