東海散士著『佳人之奇遇』一巻本

今から百年近く前の、大正14年 (1925) に発行の古書
関東大震災(大正12年)で 古い和本の多くが失われてしまったので、
その2年後に 洋本仕立ての一巻本として復刻された


佳人之奇遇   背

東海散士 著『佳人之奇遇』大正14年 (1925)聚芳閣(しゅうほうかく)
洋本の一巻本、布装ハードカヴァー、角背、B6判、628ページ、定価5円
天金、背表紙は 金文字箔押し、校注や解説などは一切なく 本文のみ


佳人之奇遇

『佳人之奇遇』一巻本の扉。 右には「東海散士著 全編」とあり、
左には「柴氏蔵版 聚芳閣發兌」とある。 發兌(はつだ)とは 発行 のこと


佳人之奇遇

『佳人之奇遇』一巻本の挿絵と本文 ページ・サンプル
縦罫線入り、27字×12行(324字)、金属活字刷り
1ページの大きさは 18.8 ×12.8 cmで、改行は増やしていない
左は、巻12の石版画「 幽蘭 海楼府ヨリ月ヲ望ムの圖 」を 縮小複写印刷


函    函

東海散士 著『佳人之奇遇』一巻本は 函に入っている
初版の和本の あるページ(巻の二、第三十四丁の右半)を
図にしている   函の大きさは、20 ×13.5 ×3.5 cm
百年の間に すっかりヤケてしまったが、全然 壊れていない