『原爆体験記』初版のジャケット
広島市原爆体験記刊行会編 、1965年、朝日新聞社
19 × 13cm、260ページ、折り込み地図1葉、定価 300円
市民の体験記 29編、浜井信三市長の序文、大江健三郎の読後感 所収

ジャケットの絵はマックス・エルンストの『枢機卿』より、と書いてあるが、
できる限りのエルンストの画集を見ても、原画を見つけることができなかった。
装本は沼田望。  (矢代幸雄の『太陽を慕ふ者』にも似ているが、
エルンストが、これほど幾何学的な絵を描くだろうか? )
この絵が 原爆の発光を連想させることもあり、なかなか印象的なジャケット・デザインであった。


初版は1970年代まで増刷されていたが、1975年に 朝日選書の一冊に転換された。
選書版『 原爆体験記』の表紙。 内容は 初版とまったく同じ。
 朝日選書の共通のデザインなので、初版に比べて内容の喚起力がなく、
やや物足りない表紙と感じられた。 もう40年も経つので、
初版のデザインを活かした 文庫本にしては どうだろうか?


<参考> 失礼かとは思いますが、文庫本用に、文字と図版の 大きさと配置を
  少し変えてみました。 丹下流に軸線を通して、シンメトリーにしてみたのです。