アーネスト・ビンフィールド・ハヴェル 著 『インドの彫刻と絵画』 1908年 ジョン・マリー社
版元装幀の布装(レザレット)、背表紙は金文字箔押し。三方カット。天金・花ぎれは無し。
裏表紙は無地。 初版では表紙の文字、枠取り、文様も金の箔押しだったが、
1928年の第2版で黒の箔押しになった。
背表紙のマークは ジョン・マリー社のハヴェル・シリーズに共通で、この巻に始まった。


初版の扉と、口絵(フロンティスピース) ジャー・ジャハーンの宮廷画家による細密画


ハヴェル 著 『インドの彫刻と絵画』 改訂版(1908年)の扉と口絵(フロンティスピース)
絵は ミール・ハシームの「ゴルコンダのスルタン・クトゥブ・シャー像」に変わった。


『インドの彫刻と絵画』 の図版 XXXVI(126ページ向かい)
ハヴェルは「インド彫刻」の絶頂期が 8-9世紀のボロブドゥール(インドネシア)
あると考えていたので、初版、改訂版とも 同じボロブドゥールの図版を6点も載せている。
それを3世紀のアマラーヴァティに置いたファーガスンを、たびたび激しく非難した。


アバニンドラナート・タゴールの絵も、改訂版では別のものに替えられた。「ルバイヤート」から。
本文 230ページ、図版写真(ページ大、片面印刷)は全部で78点(内、カラー5点)、本文挿図が4点。