天沼俊一 『印度旅行記 』 の表紙と背 1931年、飛鳥園
雑誌連載終了の翌年、天沼は原稿に手を入れて、飛鳥園から出版した。
バックラム装の厚表紙。 表紙は無地、
背表紙のみに タイトルと装飾円盤を 金文字箔押し。


傷んで 壊れて 処分した、今から85年前の外函


『印度旅行記 』 の本扉。 インド地図をあしらった、函と同じ装幀。
右上に赤いスタンプが押してある。これは天沼俊一が押したのだろうか?


『印度旅行記 』の口絵。「甲谷他博物館出陳 釈迦立像」の写真を貼付。
大正12年1月12日撮影。甲谷他 とはカルカッタの漢字表記。


『印度旅行記 』の「はしがき」昭和5年7月7日
今は「まえがき」と書く人が多くなったが、本来は「はしがき」が正しい。


『印度旅行記 』 目次と、第1回の扉(1ページ)
写真は エレファンタ島。


『印度旅行記 』 18-19ページ。
カルリー石窟の平面図と内観。


『印度旅行記 』 33ページ。
「印度旅行記」第2回の扉と、左側に折込み図版(「サンチ仏跡平面図)


『印度旅行記 』 682-3ページ。
ファーガスンの『インドと東方の建築史』から転載した カイラサ殿(エローラーの石彫寺院)


『印度旅行記 』707ページ
「印度旅行記」第20回の扉と、左側に折込み図版(「印度旅行記付図)


「印度旅行記」の奥付。
定価は特製が12円で 上製が6円50銭とあり、これは上製本と思われる。
特製本は 革装だったろうか?