天沼俊一 『坡西土(ポートサイード)から 坡西土(ポートサイード)へ 』
『坡西土から坡西土へ 』のジャケット。 背部分が かなり ヤケている。
『坡西土から坡西土へ 』の扉。
『坡西土から坡西土へ 』 口絵34.と、上編の扉。
『坡西土から坡西土へ 』 下編の口絵 40、41。
『坡西土から坡西土へ 』下編の口絵 137−140。
『坡西土から坡西土へ 』の奥付。
の表紙と背 1944年、立命館出版部。
バックラム装の厚表紙。 おもて表紙の幾何学図案も 背表紙の文字も、
銀の箔押しが きれい。 しかし、文字の崩しが読みにくい上に、
「坡西土」を「ポートサイード」と読める人は稀であろう。
おもて表紙側では、「坡西土」にフリガナが 振ってある。
右上に 昭和17年 と書いてあり、序文の日付は 昭和17年8月14日と
なっているが、奥付では 昭和18年6月20日発行となっている。
「続埃及紀行」を上編とし、「欧州の一部及び西亜旅行記」を下編としている。
写真はエルサレム市ゲスセマニ(ゲッセマネ)の会堂と、カイロのミナレット。
ギザのスフィンクス 発掘前と発掘後(13年を隔てた天沼の写真)
エルサレムのドーム・オブ・ザ・ロック(岩のドーム)。
定価は7円15銭(そのうち15銭が「特別行為税 」だという)「特別行為税」というのは、
戦時中に作られた「ぜいたく税」で、写真撮影や印刷、製本にも課税された。