天沼俊一 『印度佛塔巡禮記』 上冊と下冊の表紙と背 1944年、秋田屋
連載20回分に天沼は原稿に手を入れて、秋田屋から出版した。
バックラム装の厚表紙。 表紙は無地、背表紙のみに タイトルを 金文字箔押し。



『印度佛塔巡禮記』上冊の、薄手の紙のジャケット
横書きのタイトルは 古めかしく 右から左へ書いている。
ジャケットには上冊 の字がない。


『印度佛塔巡禮記』 上冊の本扉。
活字ではなく 法隆寺貫主・佐伯定胤の揮毫を製版している(背表紙も)


『印度佛塔巡禮記』上冊、 第1回の扉(1ページ)


『印度佛塔巡禮記』上冊 116−7ページ
ナーシク窟院


『印度佛塔巡禮記』上冊 140-1ページ
サーンチ-(ファーガスンその他からの転載図面)


『印度佛塔巡禮記』上冊 312-3ページ
ブバネーシュワルの大堂


『印度佛塔巡禮記』 上冊、奥付
定価は15円。 秋田屋というのは秋田県ではなく、大阪市の出版社だった。
定価は15円。発行部数は 2,000部。





『印度佛塔巡禮記』 下冊の本扉。
上冊と同じように、活字ではなく 法隆寺貫主・佐伯定胤の揮毫を製版。
戦前には写植の技術がなかったので、大きな字は手書きにした。


『印度佛塔巡禮記』下冊、第12回、62-63ページ
ネパール、カトマンドゥのドゥルバール広場
(本文の写真挿図は、撮影・印刷とも あまりよくない)


『印度佛塔巡禮記』下冊、巻末図版の14-15ページ
ネパール、スワヤンブナート寺大塔


『印度佛塔巡禮記』下冊、巻末図版の44−45ページ
ネパール、パシュパチナート堂


『印度佛塔巡禮記』下冊、奥付
定価は、上冊より薄いのに、3円高い18円だった。
「特別行為税 相当額」として2円取られたのが原因か。
発行部数は 2,000部。