ENJOIMENT in ANTIQUE BOOKS - XXXIV
アンリ・ド・レニエ著、アンドレ・マルチ画
『 古代神話 情景集 』
Henri de Régnier + André -E. Marty :
"Scènes Mythologiques"
Le Livre, Paris, 1924
40 Eaux Fortes, Exemplaire No. 293

神谷武夫
古代神話
モロッコ革で製本された珠玉の一冊『古代神話情景集』

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『 古代神話情景集 』

 前回の「古書の愉しみ」第 33回に、詩人であり小説家であった アンリ・ド・レニエの 小説『二重の愛人』の挿絵本を紹介しましたが、今回は 同じレニエの 散文詩集 を挿絵本にした『古代神話情景集』を採りあげます。厚さが前回の 1/3(印刷ページ数では 1/8)という軽量のヴォリュームながら、これもまたモロッコ革で製本された美麗本で、私にとっては 珠玉の一冊です。というのも、挿絵を描いているのが、「古書の愉しみ」の第7回『青い鳥』で紹介した アンドレ・エドワール・マルチ(1882-1974)であって、しかも全ページが 銅版画(エッチング)なので、挿絵本というよりは、マルチのオリジナルの「版画集」とも言えるのです。

 前回のジョルジュ・バルビエは、その堂々たる挿絵によって最高の評価を受ける挿絵画家ですが、一方 アンドレ・マルチは、 むしろ繊細で清楚な画風によって、抒情派の人々に深く愛される挿絵画家です。また前回は 色彩豊かで濃厚なポシュワールによる細密画でしたが、今回は黒一色の銅版画による細密画なので、その画風はいっそう対照的となっています。
 黒一色ならば、機械印刷でも変わらないのではないかと思うかもしれません。このサイト上で(つまり パソコンのモニター上で)見たら、版画と印刷の違いは まったく解りませんが、ひとめ実物を見れば、大量生産の機械印刷と、版画師による手彫り、手刷りの銅版画とは、まったく違うものだ ということが、実感されることでしょう。愛書家にとって、それは限りない差異となってあらわれます。音楽でいえば、CDやレコードで聴くのと、実際の演奏会場で聴く 生の演奏との違いです。

古代神話
『古代神話情景集』の、巻頭口絵(フロンティスピス)
アンドレ・マルチの腐食銅版画(エッチング)9×13cm

 日本の 挿絵本コレクターには、(日本人好みの)アンドレ・マルチの挿絵本を愛好する人が多いのですが、この銅版画集『古代神話情景集』は 350部と部数が少ない上に、 革装本となっていることが多いので 古書としての値も張り、最も入手が困難になっています。私は偶然に 美麗本を手頃な価格で入手することができましたので、挿絵のない廉価版と併せて、ここに詳しく紹介しようと思います。

 本の原題は、"SCÈNES MYTHOLOGIQUES" (セーヌ・ミトロジック)ですから、「神話の諸場面」あるいは「神話情景集」といった意味です。フランス語では 個々の神話は Mythe(ミト)、その集合としての神話(集)は Mythologie(ミトロジ)と言います。「神話」であれば、インドの神話でも 日本の神話でも 当てはまるのですが、特に「ヒンドゥ教の」とか「マヤの」といった限定詞がつかなければ、それは古代ギリシア・ローマ神話を指します。また「キリスト教の」場合には「ミトロジック」ではなく「ビブリック」と言いますので、「セーヌ・ミトロジック」と言うだけで、それは当然、古代ギリシア・ローマ神話の場面を意味するので、わざわざ「ギリシア神話」とか「ローマ神話」とは、まったく書いていません。で、訳語も「古代神話情景集」としたわけですが、もし この翻訳を日本で出版するとなれば、「古代ギリシア・ローマ神話 情景集」となることでしょう。
 アンリ・ド・レニエの場合は、神々の名前がギリシア風であるよりはローマ風(ゼウスでなくユピテル、アフロディテでなくウェヌス、エロスでなくアモルのごとく)ですが、フランス語やイタリア語はラテン系の言語なので、神々の呼び名もローマ風になるのが一般的です(ローマ神話の元は、ほとんどがギリシア神話であっても)。

古代神話
『古代神話情景集』の表紙


アンリ・ド・レニエ

 前回 書いたように、アンリ・ド・レニエ(1864-1936)は詩人として出発し、小説家となった後も、生涯 詩を書き続けました。マラルメの系列の象徴派詩人とみなされていますが、高踏派の流れを汲む詩人でもありました。詩人として、小説家として すっかり名を成し、アカデミー・フランセーズの会員にもなって、1924年、60歳の円熟期に書いたのが、本書『古代神話情景集』です。これは散文詩集なので 韻は踏んでなく、ひとつ ひとつがギリシア・ローマ神話に題材をとった「物語」を背景にしています。いわば詩と小説の中間といったところですが、神話の物語をなぞっているわけではありません。

 神話の解説書でもなく梗概集でもなく、神話を題材にしながら 当時(大昔)の神々や人間のひとりの視線をとって、詩人の胸に浮かんだ心象風景をスケッチしています。いずれも 短い詩編ですから、小説のような 込み入った筋があるわけではなく、前回の小説のような「ペシミズムと滑稽さが支配する」ような物語を 叙述しているわけでもありません。また神話として伝えられる内容に忠実なわけでもなく、レニエの感興のおもむくままに ウィットとペーソスを利かせた詩の言葉を あやなした文集といったところです。古代神話をよく知ったフランスの読者は、作者の機知にニンマリしながら、これらの散文詩を楽しんだことでしょう。

古代神話

『古代神話情景集』を開いたところ、44 -45ページ。
右ページにのみ印刷されていて、裏(左ページ)は すべて白紙である。
ただし、ページ数には カウントされている(ノンブルは 書いてないが)

 ひとつの話は1〜3ページの掌篇で、全23編から成ります。その目次を見ると、聞き覚えのある神々の名が出てくるのがわかりますが、我々日本人は ギリシア・ローマ神話にうといので、これらを読むには 仏和辞典を引くだけでなく、岩波書店か大修館の『ギリシア・ローマ神話辞典』で 神々について調べなければならないので、全体的に文章は難しくなくとも、読んで理解するのに時間がかかり、本来の 流れるようなエスプリの愉しみには なかなか到りません。

『 古代神話情景集 』 目次

  1 ・ L'Enlèvement d’Europe エウロペの略奪 01
  2 La Naissance de Vénus ウェヌス(ヴィーナス)の誕生 05
  3 ・ Le Rapt de Proserpine プロセルピナ(ペルセポネ)の誘拐 09
  4 ・ Cérès et Aréthuse ケレス(デメテル)と アレトゥサ 13
  5 ・ Narcisse et son Image ナルキッソス(ナルシス)とその像 17
  6 Vénus et Adonis ウェヌス(ヴィーナス)と アドニス 19
  7 ・ Hermaphrodite et Salmacis ヘルマプロディトスと サルマキス 21
  8 ・ Hylas ヒュラス 23
  9 ・ Vertumne et Pomone ウェルトゥムヌスと ポモナ 27
 10 Naissance d'Apollon アポロンの誕生 31
 11 ・ Jupiter et Antiope ユピテルと アンティオペ 33
 12 Nessus et Dejanire ネッソスと デイアネイラ 35
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 13 ・ Thétis et Achille テティスと アキレウス 39
 14 Andromède et Persée アンドロメダと ペルセウス 41
 15 ・ L'Éducation d'Achille アキレウスの教育 45
 16 ・ Apollon chez Admète アドメトス宅の アポロン 49
 17 ・ Acteon et Diane アクタイオンと ディアナ 53
 18 Promethée プロメテウス 55
 19 L'Amour et Psyché アモル(エロス)と プシュケ 59
 20 Acis et Galathée アシオスと ガラテイア 63
 21 ・ Hercule et la Biche aux Cornes d'Or ヘラクレスと 金角の鹿 67
 22 Apollon et Daphné アポロンと ダプネ 69
 23 ・ Le Vallon Sacré 聖なる谷 73


 全部で 23の章から成ります。本書に章番号はありませんが、このサイト上では 便宜上、付けておくことにしました。番号の右に黒点がついているのは、そのページと挿絵をスキャンして「内容」のところに展観した章です。また、やはり原書にはありませんが、内容を紹介する分量上、前半(1〜12)と後半(13〜23)とに分割しました。
 この中から ひとつを例にとって、本書でレニエがどんな散文詩を書いたか 見ていきましょう。第8章の「ヒュラス」です。

古代神話

『古代神話情景集』アンドレ・マルチによる版画「ヒュラス」(23ページ)

 英雄ヘラクレスは、ドリュオプス人の王 テイオダマスを討った時、王の美形の息子のヒュラスを従者として抱え、寵愛しました。ヘラクレスがアルゴ船で大遠征に参加する時、ヒュラスを伴って行きました。遠征の途中、小アジアのキオスで ヘラクレスは自分の櫓を折ってしまったので、それを直している間、ヒュラスを泉に 水汲みにやります。ところが ヒュラスのあまりの美しさに魅せられた水の精(ニンフ)たちが ヒュラスを水中に引きずり込み、水底に沈めてしまいます。ヘラクレスは半狂乱になってヒュラスを探しますが、ついにヒュラスは戻らなかったと言います。
 この神話をもとに、アンリ・ド・レニエは、次のような散文詩を書きました。

レニエの散文詩 「ヒュラス」の翻訳(23〜25ページ)

 ヘラクレスの寵愛を受けるのが、いつも悦びとは限るまい。たしかに 半神の中でも最強の者の関心を惹きつけるのは、若人(わこうど)にとってこの上なく名誉なことであろうが、だからといって 海洋の遠征にまで お供することなど 望むはずもあるまい。
 あまつさえ、わがヘラクレスよ、その若いヒュラスをアルゴ船に乗せるばかりか、泉に水汲みにやるなどというのは、あまりに思慮がないではないか。彼の忠実さをどこまでも確信していたと言うのかね? 君のギョロ眼で監視されたり、だみ声を向けられたりすることが好きだったとでも? それに 泉や水場は、いつでも愛についての談論の場だということを 知らなかったのかね?
 そこでの おしゃべりが どれほど甘美なものか、とりわけ それらが 水の精のナイアスやニンフの唇を借りて語られる時には! どのようにして 彼女らの誘いに抗(あらが)ったり、その愛撫から逃れさることができると言うのか? きっとヒュラスは、彼女らの媚びに屈したのだよ。ネメアの獅子の 波打つ剛毛なんぞより、海藻の柔らかい褥(しとね)の方を選んだのに相違あるまい。それだからこそ 哀れなヘラクレスよ、君はトロアスの砂浜に、御しがたい師子吼のような吠え声を、虚しく こだまさせるほかに 術(すべ)がなかったのだよ。

 日本の詩というのは大体において 定型の抒情詩ですから、古代神話を題材にして 神々のモノローグのような散文詩を書くというのは、我々には どことなく異な感じがします。しかし絵画・彫刻に思いをはせれば、西洋の画家や彫刻家は ミケランジェロやレンブラントをはじめ、常に神話や聖書を題材にして作品を制作してきました。詩人の行為も、それと同じなのでしょう。神話の時代に身を置いて、自分なりの解釈を、絵や 彫刻や 詩に 造形するわけです。上の翻訳は 残念ながら、あまり 詩的な訳になりませんでしたが、それは「散文詩」というものに、私たちが あまり慣れていないせいでもあります。

古代神話
モロッコ革で製本された『古代神話情景集』の裏表紙側。


アンドレ・マルチと銅版画

 さて、この散文詩集『古代神話情景集』を、アンドレ・マルチは実に繊細で情趣に富んだ挿絵本としました。そのリアリズムを超えた清楚な画風は、古代の象徴的な神話に みごとに調和しています。19、20世紀の挿絵本の常として、彼の挿絵本にも 裸体の女性がしばしば登場します(さすがに童話的な『青い鳥』には見られませんが)。ところがマルチの絵にはエロティシズムというものが ほとんど感じられません。裸体の女も皆 中性的で、愛欲の器という感じが まるで ないのです。「艶めかしい女」というよりは、「無垢な少女」といった印象を与えます。その一種 はかなげな風情(ふぜい)が、特に日本人の心をとらえるのかもしれません。この『古代神話情景集』では、色のないモノトーンであることが、その性格をいっそう助長しています。「古書の愉しみ」第8回の『七日物語(エプタメロン)』における シェリ・エルアールの肉感的な挿絵とは 好対照をなしています。
 このサイトでは、『古代神話情景集』のマルチの絵を 半数以上スキャンして、「前半部の内容」と「後半部の内容」のページに分けて掲載していますので、マルチの画風を とくと ご覧ください。

古代神話
『古代神話情景集』前半部の内容

 挿絵にはオール・テクスト、ヴィニェット、キュ・ド・ランプの3種類があることを、前回の『二重の愛人』の末尾に示しておきました。『古代神話情景集』では、オール・テクストが最初と最後の2枚、ヴィニェットは 総ての章の冒頭に 23点、そして章末の小さなキュ・ド・ランプは 15点が挿入されています。

 銅版画というのは、当然のことながら銅の板にビュランや彫刻刀で線画を刻みます。小さな絵には小さな板を用いるのが経済というものです。ところがこの本では、オール・テクストもヴィニェットもキュ・ド・ランプも、すべて同じ大きさの板(9×13cm)に彫られています。

古代神話  古代神話  古代神話

『古代神話情景集』の銅版画(赤線 筆者)
赤線で囲まれた部分が銅板の大きさで、絵がオール・テクスト(ページ大)でも、
ヴィニェット(章頭挿絵)でも、キュ・ド・ランプ(章末小挿絵)でも、
銅板はすべて同じサイズである。

 そしてアンドレ・マルチは、(多くの画家が好むような)絵を本文から独立させるよりも、常に挿絵と本文を組み合わせて、あくまでも 書物としての挿絵本を作ることを好みました。それなので、本書においても、冒頭の口絵(フロンティスピス)以外は すべて、版画と活字本文が 同一ページに組み合わされています。
 版画を刷るには、銅板の上に用紙をあてて、その上からバレンで圧力をかけてこすりますから、紙に凹凸ができます。そうすると活字の印刷機にかけるのに不都合が興りますので、どれも 本文を先に印刷して、そのあとで版画を刷ったのでしょう。当然、両面に刷ることはできないので 片面印刷となり、裏(偶数ページ)は すべて白紙になります。そのため この本は 84ページの厚さですが、印刷してあるのは 半分の 42ページだけになります。けれど、どのページにも 版画の挿絵があるので、これは単に「挿絵本」というよりは、マルチの「銅版画集」に近いものとなるのです。

古代神話
『古代神話情景集』後半部の内容

 機械印刷ではなく オリジナルの版画集ですから、あまり多くの部数は作れません。350部の限定出版ということになりました。版画家が版画を刷ると 番号を振るように、この本にも番号が振られていて、私のものは 293番です。少部数の版画集ですから、仮綴じ本であっても 高価なものとなります。購入する愛書家は 当然 革製本をするであろう ことを前提としていましたので、仮綴じ本の表紙には 絵もなく 著者名も出版社名もない、ただタイトルだけの ごく簡素なものであって、背にはタイトルさえも書かれていませんでした。
 私の革製本の本は、背まわりと各コーナーがモロッコ革で、平はマーブル紙です。これを「ハーフ・モロッコ」と呼びます。他の購入者には、背まわりだけ革の「クォーター・モロッコ」にした人もいれば、すべてを革でくるんだ「フル・モロッコ」にした人もいたことでしょう。革の種類も、山羊革であるモロッコ革以外に、仔牛革もあれば シャグラン革もあり、羊革も 豚革もあって、さらに さまざまな色に染められていたことと思います。一冊、一冊、すべての本が異なった装幀というのが、革製本の書物の愉しみだと言えます。

挿絵のない 廉価版

古代神話 古代神話    古代神話

『古代神話情景集』廉価版、フランス装の表紙、1924年
左は版画版と同じく ル・リーヴル書房のもので、右はベルナール・グラッセ社から
出版されたもの。ル・リーヴル版の表紙にはマルチの絵が印刷されているが、
どちらも 内部に挿絵はない。

 『古代神話情景集』を出版したのは ”Le Livre” という出版社です。Le Livre というのは英語にすると The Book で、普通は『聖書』をさします。もとは宗教書の出版社だったのでしょうか。ル・リーヴル書房は、版画集としての『古代神話情景集』が高価なものとなってしまうので、挿絵のない 廉価版も 同時に出版しました。表紙にだけマルチの絵を印刷していて(銅版画ではない)、中は版画版よりも大きな活字で組んで、アンリ・ド・レニエの散文詩集として販売したのです。それでも単なる廉価版ではなく、純シフォン紙に印刷して、初版 1,100部とし、これにも番号をいれました。

 挿絵がないので、大きな活字でゆったり組んでも、内容量が少なくなってしまうからか、面白いことに、本文を増補しました。Suivies de Petites Fables Modernes (「今様小話集」を付した)とタイトルにあります。アンリ・ド・レニエが 古代神話から離れて、現代の市井の情景を切りとり、同じような長さの12篇の散文詩を書き加えたのです。したがって、マルチの絵を愛する人は版画集を入手し、レニエの詩を好む人は廉価版を購入したというわけです。

 ところが奇妙なことに、当時フランスで ガリマール社と張りあった出版社 ベルナール・グラッセ(Bernard Grasset)が、これと同じ内容のものを、しかも同年(1924年)に出版しているのです。こちらは表紙にマルチの絵もなく、純粋な活字本の詩集としました。1928年には第8版が出たと いいますから、むしろグラッセ版の方が 世に多く出回ったようです。これがレニエの意向だったのか、何らか 出版権争いのようなことがあったのか、一切は不明ですが。

版画版にはない「 今様小話集 」の目次

 24 La Belle Matineuse 麗しきマチヌーズ 71
 25 La Vasque 泉の水盤 75
 26 Le Coup de Vent 一陣の風 79
 27 L'Oiseau Volage 移り気な鳥 82
 28 L'Arc Rouge 赤い弓 87
 29 Midi sur l'Eau 水上の昼 89
 30 Rose dans la Nuit 夜の薔薇 93
 31 L'Ilot 小島 97
 32 Sheherazade シェヘラザード 101
 33 La Loge 桟敷席 105
 34 La Dance 舞踊 109
 34 Arlequin ou le Désir アルルカン または欲望 113


全部で12篇から成り、これにも便宜上、章番号を付けておきました。それぞれの長さは、第23章までと同じく 1〜3ページです。どの章にも 挿絵は ありません。

古代神話
『古代神話情景集』の、本編巻末の 目次(ターブル)
アンドレ・マルチの腐食銅版画(エッチング)9×13cm の中に 活字印刷

(2016/03/01)



< 本の仕様 >
 アンリ・ド・レニエの散文詩集に、アンドレ・エドワール・マルチの銅版画集を併せた。
 Poèmes en prose par Henri de Régnier + Eaux-Fortes par André Edouard Marty :
  『 古代神話情景集 』 "SCÈNES MYTHOLOGIQUES"(セーヌ・ミトロジック)
  Paris : Société d' Édition "Le livre" パリ、ル・リーヴル書房、1924年。
  アルジャントゥーユ印刷所、350部 限定出版のうち、オランダ紙 293番。
  (同年に、挿絵のない廉価版 1,100部も出版、「今様小話集」を加えた 118ページ)
  (ベルナール・グラッセ社からも出版して版を重ねた Bernard Grasset, Paris, 1924)
  20cm x 14.5cm x 1.6cm、viii + 84ページ、銅板画 ページ大2葉、
   ビニェット 23点、キュ・ド・ランプ 15点。 全ページ銅版画の片面刷。
  モロッコ革製本(ハーフ・レザー)、濃紺色、天金、他はアンカット、
   平と見返しは 濃紺マーブル紙、境に金線入り、重量:360g。

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