左は、序文の最終ページ。 R. は レニエ の頭文字。
下に 「序文」 の終わりの キュ・ド・ランプ(小挿絵、仮装舞踏会用のマスク)。
右は、「プロローグ」 の最初のページで、頭初のヴィニェット(挿絵)。
章頭の レトリーヌは M で、これ以後すべてオレンジ色になる。
ページのノンブルは、本文の初めが第1ページとなり、それ以前は別ノンブルだが、
本書では わずか。右下の ごく小さな数字の 1 は、第一折の始まりを示す
(16ページずつの折丁が全部で 26 ある)。


左は、 「プロローグ」 の最終ページ。 本来はキュ・ド・ランプの挿絵が
あるはずだが、本文が いっぱいに詰まっているので、省略されている。
右は、第1部 「佳人の橋」 の扉ページ。


『二重の愛人』 14ー15ページ
ここは第1部の冒頭なので豪華。 まず 第1部の 口絵(フロンティスピス)として、ページ大の
挿絵がある。(ポン・ト・ベルの館の図書室で戯れるニコラとジュリーを見る ガランド夫人)
右側には 部頭の ビニェット(挿絵)、そして章頭の 飾り文字 (レトリーヌ)L


『二重の愛人』 第1部、第9章の挿絵(舞踏会に現れたジュリー)と、第10章の章頭の レトリーヌ O


『二重の愛人』 第1部、第11章の挿絵(ニコラ・ド・ガランドに戯れるジュリー)


『二重の愛人』 第1部、第11章の挿絵(噴水彫刻に乗ってバラを撒くジュリー)
ほとんどの挿絵には G.B.(ジョルジュ・バルビエ)のサインがあるが、
部頭の ビニェット と、部末のキュ・ド・ランプ、章頭の レトリーヌ には無い。


『二重の愛人』  第1部の終わりの キュ・ド・ランプ(小挿絵)
挿絵の下や 扉の下には ノンブルを打たない。
右下の ごく小さな 10 は、第10折りの始まりを示す。