フジテレビの犯罪行為 (著作権の侵害)

神谷武夫

杉本鉞子『 武士の娘』
杉本鉞子「武士の娘」1934年版




フジテレビというTV局
「古書の愉しみ」の『武士の娘』の画像について

● 私はテレビを見ませんし、テレビ受像機も持っていませんが、フジテレビというのは、視聴率のために ずいぶんと いかがわしいこともするTV局だという噂は よく聞きます。今回、それを実際に体験しました。

● 昨年(2021年)の 9月6日に、テレビ番組の制作をしているという、トリックスターの川中子という人から メールが来ました。

「この度、弊社にて BSフジ『日本史の新常識7』という番組を制作しており その中で今回、杉本鉞子を取り上げることとなりまして、 神谷さまのサイト内の 杉本鉞子『武士道』の画像をお借りしたく思いご連絡させていただきました。 http://www.kamit.jp/15_kosho/28_etsu/etsu.htm  こちらを テレビ番組で使用させていただくことは 可能でしょうか?」

と問われたので、 「可能です。」 と、メールで返事をしました。

● しかし、どの画像を、どのような条件で、どのように使いたい という連絡が来ると思っていましたが、いつまで経っても 何も来ないので、結局 使うのをやめたのだろうと思っていました。 ところが、それから半年後の 2022年(つまり今年)、3月17日に、トリックスターの吉留という人から突然 次のようなメールが来たので、たいへん驚きました。

「番組制作会社トリックスターの吉留(ヨシドメ)と申します。今回、BSフジ「日本史の新常識 第7弾」が4月16日(土)に再放送が決定致しました。前回の放送で神谷様から提供して頂いた武士の娘の画像を再度使用したくご連絡致しました。再放送の際に、申請の手続きなど必要になりますでしょうか。」

● 翌日私は、何がなんだか わからないので、ともかく

「どういう使い方をしたのかわかりません。
きちんと出典が入っていたのでしょうか」

とだけ、返事をしました。 というのは、本の場合でも ウェブの場合でも、通常、無断で使用されても、出典さえ書いてあれば、容認することにしているからです。

● 5日後の3月22日になって、トリックスターの吉留からメールが来ました。

「前任者(川中子)に神谷様との画像提供に関するメールを確認致しました。画像の使用許可は頂いておりましたが、出典表記の確認の際、神谷様からご返信がなかったので、出典表記を無しで放送を致しました。 また画像の使用方法としましては BSフジ スペシャル番組「日本の新常識 第7弾」の番組MCである歴史学者 河合敦先生が海外で活躍した日本人として杉本鉞子様を紹介したく番組で取り上げさせて頂きました。
BSフジにて4月16日(土)20時?21時55分で再放送を致しますので、武士の娘の画像を再度使用させて頂きたく思います。」

● 私に使用許可をもらったとか、画像を提供してもらった、などと デタラメを言い、いったい、いつの放送で使ったのかさえ 書いてありません。 やむなく翌3月23日に、次のような返事をしました。

「私は、トリックスターの川中子さんから、 「神谷さまのサイト内の杉本鉞子『武士道』の画像をお借りしたく思いご連絡させていただきました。 http://www.kamit.jp/15_kosho/28_etsu/etsu.htm  こちらをテレビ番組で使用させていただくことは可能でしょうか?」 と訊かれて、「可能です。」と答えましたが、何かを許可した覚えは、まったくありません。
どの画像を、どのような条件で、どのように使いたい という連絡が来ると思っていましたが、何も来ないので、結局使うのを やめたのだろうと思っていました。
私はTVを見ませんし、TV受像機も持っていません。 いったい、どこのTV局がこのようなことをさせたのか、教えてくれませんか?」

● すると3月24日、今度はトリックスターの宮麻美(みや あさみ)という人から、次のようなメールが来ました

「私、番組制作会社(株)トリックスターの宮と申します。弊社の川中子、吉留の両名より画像使用に至るまでの経緯報告を受けご連絡をさせて頂きました。
該当画像に関して『使用可能』という神谷様からのメールのお返事を当方で 『使用許可を頂いた』と勘違いし放送をしてしまい大変申し訳ありませんでした。また、画像の使用方法や放送日など詳しい説明もなく 大変不躾なお問い合わせをしたこと重ねてお詫び申し上げます。
放送しているのはBSフジになりますが、当番組は弊社で全制作過程を担当しておりますので全て弊社の責任でございます。」

● これは「著作権の侵害」です。犯罪行為 です。たとえ下請けの会社が製作したとしても、放送責任は、制作依頼と内容チェックをして 放送した テレビ局にあります。同日の 私の返事は、

「BSフジという会社の、本件に関する責任者と担当者の連絡先(名前、住所、電話番号)をお知らせください。」

● それから4日たった3月28日に(じっくり フジTVと相談していたのでしょう)トリックスターの宮からメールが来ました。

「 先日ご連絡頂きました放送局の責任者の名前や連絡先を提示する件ですが、当企画は放送局より業務委託を受けている弊社(トリック スター)の制作物であるとことから、弊社が神谷様へ誠意をもってご対応をさせて頂く次第でございます。
また、本件のことを深く反省し4月16日(土)に予定をしておりました 当番組の再放送は中止とさせて頂きました。

● それから10日以上経っても、何の連絡もありません。フジテレビというのは、いつも こういう番組作りをしているのでしょう。誤った放送をすれば、全て下請けの会社の責任にして、自らは何の責任もとらず、謝罪もせずに、知らぬ顔をしているのでしょう。ちょうど 政治家が悪いことをしても、すべて秘書がやったことで、自分は何も知らないと、ほおかぶりするのと同じです。フジTVは、娯楽番組だけでなく、報道番組でも同様のことをやっていると思われます。フジTVの報道番組など、絶対に 信用してはいけません。

( 2022 /04/ 08 )  .



杉本鉞子『 武士の娘』
杉本鉞子『武士の娘』1934年版のジャケット



住所と 電話番号を騙(かた)る 悪い人間

●● 神谷一博(かずひろ)という人がいて、その人が自分の住所と電話番号を 私のものと同じにして、世の中に公表しているらしい。 一昨日、近くの郵便局の配達課から 私に電話があり、私のところに 神谷一博という人が同居していないかどうか と訊かれました。 そんな人は いないし、知り合いにも いないと答えると、その人宛てに、私の住所で小包が届いているというのです。 郵便局が不審に思い、差出局のほうに連絡をとりました。 差出局が 差出人に問い合わせたところ、受取人の電話番号は こうだから、そこに電話してほしい と言われたらしい。で、連絡を受けたこちらの郵便局が その番号にかけたところ、私の家に かかってきた というわけです。
 ともかくその小包は宛先不明ということで返送してもらうことにすると、今度は差出人から電話がありました。 神谷一博の母の神谷清子(きよこ)だと言います。 息子から、現在の住所と電話番号を このように教えられているので、息子に、その住所宛てに ブドウを送ったのだと言うのです。今回私に迷惑をかけたから、このブドウを また送るので、私に食べてほしいと言う。 見ず知らずの人から 食べ物をもらって 食べるわけにはいかないと、断りましたが、もしかすると、それは 毒入りのブドウかもしれない。
 こういうことをさせているのは フジテレビかもしれません。この「お知らせ」欄に『フジテレビの犯罪行為』という記事(このページの 前半)を載せてからというもの、スペインとシンガポールから 英語のメールが来ました。 どちらも、自分の出版する本に、私の HP にある写真(『武士の娘』の表紙の写真など)を使わせてほしい、金は払う、と言うのです。 どちらのメールも、インチキ・メールだということは すぐ解ります。 手を変え 品を変えて、『フジテレビの犯罪行為』の記事を つぶそうとしているようです。神谷一博という人が 実在するのかどうかは、わかりません。 さらに何を 企んでいるのかも。 あるいは、神谷清子と名乗る女の一人芝居でしょうか?  ( 2022 /08/ 16 )

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