ポール・ヴェルレーヌの詩集『叡智(サジェス)』
15ページ 第1部の冒頭の口絵 モーリス・ド・ランベールの2色刷り木版画
17ページ 第1部の章頭 モーリス・ド・ランベールの木版画(キュ・ド・ランプ)
73ページ 第2部の冒頭の口絵 モーリス・ド・ランベールの2色刷り木版画
75ページ 第2部の章頭 モーリス・ド・ランベールの木版画(キュ・ド・ランプ)
97ページ 第3部の冒頭の口絵 モーリス・ド・ランベールの 2色刷り木版画
99ページ 第3部の章頭 モーリス・ド・ランベールの木版画(キュ・ド・ランプ)
第3部の詩「空は屋根の向こうに」114-5ページ
「空は屋根の向こうに」の、ヴェルレーヌの肉筆原稿
143ページ 巻末の目次 モーリス・ド・ランベールの木版画(キュ・ド・ランプ)
仮綴じ本の表紙が保存されて、本の一番前に綴じこまれている(裏表紙と背は一番後に)。
中央のコロフォンは、パリの エディシォン・ダール・エドゥアール・ペルタン社のマーク。
左は、前扉の前ページ。 この本の番号が、手書きで 743 と記されているが、
全体の発行部数も、H.G. というのが何の略なのかも不明。
今から約 90年前の 1925年の出版だが、表紙に経年の傷みや汚れ、
ヤケがあるので、革製本したのは、それより だいぶ後のことと考えられる
(つまり、長いこと 仮綴じ本のままだった)。
「キュ・ド・ランプ」 Cul-de-Lampe というのは 建築用語で、アーチを受ける壁面の
突起部のことであるが、そこには しばしば装飾が ほどこされるからか、書物においては
ページ大ではない、1/4 ページ
から 1/3 ページ程度の大きさの 挿絵のことを言う。
本来は 章や節の末尾の挿絵、カットを指したが、次第に1ページ大ではない 小型の挿絵全般を
こう呼ぶようにもなった。もともとは、「燭台受け」 をいう言葉だったろう。
建築では、彫刻をほどこされたキュ・ド・ランプは、キュロ Culot と言うことが多い。
この有名な詩は、本の最後のほうにある。
(プレイヤード版 "Album Verlaine", 1981, Gallimard より )
(フランス語の本では、「目次」は本の最初ではなく、最後にくることが多い。)