角川書店版『立原道造全集』3巻本と、その函(1950年)
出版から63年、函の背と天は、焼けと汚れでグルーミーになってしまった。



第1巻の扉と、口絵写真



本文ページ。戦後の紙不足の時代で、あまり質のよくない紙であり、
しかも周囲が やけて茶色っぽくなってしまったので(昔のワラバン紙を
思い出させる)、堀全集に比べると、ずいぶん見劣りする。
縦長の本に詩を載せると、たいてい下半分が 大きな余白になってしまう。
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本当は、戦前に立原が死んだすぐあとに 堀辰雄らが編集した、
山本書店版の『立原道造全集』全3巻 (1941-43) が欲しかったのだが、
戦争で その多くが失われてしまい、もう安く買えるものは なかった。