トマス・リックマン 『英国建築様式を判別する試み』第3版 (1825)
仔牛革のハーフ・レザー装。 今から2世紀前の、典型的な革装スタイル。
とりわけ背は豪華に飾られている。5本のバンド、金文字によるタイトルの
別革貼りと、バンド間の模様の くまない金箔押し。
(一番下は、バンドのようにも見えるが、出っ張りがないので、バンドとは言わない)


トマス・リックマン 『英国建築様式を判別する試み』 表紙の見返しのマーブル紙。
表紙の 平(ひら)に用いられているのと同じマーブル紙で、このマーブル模様が
三方小口にも染め付けられていたが、2世紀の間に かなり 色褪せてしまった。
表表紙の見返しには、おそらく2世紀前の 蔵書票(エクスリブリス)が貼ってある。
この本を革装にした人なのだろう。