『 フリュギア、リュディア、カリア、リュキアの美術史 』 の表紙と背 (1892)
版元装幀は もちろん革装ではなく、バックラム装であるが、デザインが華やかなので、
豪華な印象を与える。(バックラムというのは、のり・にかわ などで固くした亜麻布)
大きさは 27cm × 18cm なので、現在の B5判と ほぼ同じサイズ。
背表紙には派手に金の箔押しでタイトルが書かれているが、表表紙のタイトル文字は、
金ではなく グレー。図版は、ミダス・シェフリ近くの イルランティシュのライオン像 復元図。


    

『 フリュギア、リュディア、カリア、リュキアの美術史 』の 前扉と本扉
19世紀から 20世紀前半の書物は、扉を 黒と赤の 2色刷りにすることが多かった。
2巻本の定価が 42シリング、あるいは 36シリングであることから、この本の定価は
前回のバージェスの大型本と同じく 20シリングくらいであろう。
現在の物価に換算すると、2万円くらいだから、なかなか 高価である。