ジョン・ラスキンの『建築の七灯』の背と表紙と小口 (1911)。
今からちょうど100年前の出版であり、自家装幀である。
天金を ほどこすかわりに、見返しのマーブル紙と同じマーブル模様を染め付けている。
仔牛革の表紙には ミル・ヒル・スクールの紋章を 金で箔押ししている。
背にはバンドが5本と金線、タイトルは金文字箔押し。
表紙の三方の細い小口まで 金の箔押しで飾っている。


裏表紙の見返しのマーブル紙。
右側の三方の黒い部分は、表紙の革を折り返すようにして、
マーブル紙の上に かぶせた部分で、ここにも空押し模様がある。