小口木版の図版)


   

M・メーテルリンク著、A・マルチ画の『青い鳥(ル・ワゾ・ブル)』初版の背と表紙 (1945)
版元装幀の仮綴じ本(フランス装)。 絵と題字はポシュワール。
フランス語では、ハードカバーではないこうした本を、よく emboitage cartonnée illustrée
(挿絵入り厚紙製本)と言う。 カルトンとはボール紙のことであるが、
実際にはもっと薄い紙を使う。つまり、仮綴じ本の表紙は、ジャケットに近いと言える。


『青い鳥』 A・マルチの ポシュワールによる挿絵の入った扉


『青い鳥』 登場人物一覧(左)と、
アンドレ・マルチの ポシュワールによる口絵(フロンティスピス)



       

後に 革装本を見つけて 購入した。茶色のシャグラン革のハーフ・レザー、平はマーブル紙。
背は革のモザイクで、バンドが3本、下段に青い鳥、金文字箔押し。本の番号は 971番。