マルグリット + エルアールの『エプタメロン』第1巻の 背と表紙 (1932)。
今から 80年前に出版された、羊のなめし革(バザーヌ)装。
背表紙にタイトルを金文字箔押し、表紙には文字がなく、表・裏・背とも
鳥と唐草模様をあしらった精巧な図案が 深く空押しされている。(表紙の中央には二人の裸女)
天小口はカットされて天金がほどこされているが、前小口と下小口はアンカットのまま。


前回の 仮綴じ本『青い鳥』 との大きさの比較。
四つ折り本と八つ折り本なので、2倍の差がある


『エプタメロン』の革製本と 背表紙の詳細。
天金、花切れ、革の厚表紙、金の箔押し文字、背バンド。