小学館 発行『世界美術大全集 東洋編
第14巻「インド(2) 」 1999年1月

『世界美術大全集 東洋編 』 第14巻「インド(2)」p.156 -7、左は 神谷の写真、
「ヴァイコムのシヴァ寺院、シュリーコーヴィルのブラケット彫刻と壁画」
B4判の大型美術全集で、本の大きさは 37cm × 26cm



NEW HISTORY OF WORLD ART

『 世界美術大全集 東洋編 』

第14巻「インド(2) 」、小学館、1999年1月






 『 インド建築案内 』が出て、朝日新聞に書評が出た直後、1996年11月21日に 小学館・美術書編集部(一ツ橋美術センター)の沢田洋二郎さんが来宅し、『世界美術大全集・東洋編』の出版計画が進行中である、インド編の執筆者はすべて決まっているので、神谷さんに原稿は頼めないが、派遣した撮影隊が行けなかった所の写真を、多数借用させてくれませんか と言うので、了承しました。

 1998年8月5日に 沢田さんが来宅し、第14巻「インド(2) 」に、『インド建築案内』から選んだ写真を 13点借用したい、もっと後の刊行になる もう1冊の 第13巻「インド(1) 」にも 写真をたくさん借用したい、と言います。
8月10日に来宅して、執筆者たちの要望で選んだ 写真のスライドを 16枚に増やして 持って行きました。 8月14日に来宅すると、さらにスライドを1枚追加し、計17点の、沢田さんから言われた通りに作成した請求書を 受け取っていきました。

 ところが 電話盗聴したマフィアは、神谷から写真を借用するな、あまり金を払うなと 小学館に圧力をかけたらしく、8月29日に沢田さんが電話してくると、申し訳なさそうに、写真の借用料を 2/3 に減らさせてくれないかと言います。 こんなことは、マフィアの圧力でも なければ、出版社が言い出すわけがありません。 私が 今更 それはできないと断ると、進行状況から言って、もう写真を変えることはできないので、8月14日の「請求書」のとおりに払うと言います。

 そして、翌年の 2000年5月刊行の 第13巻「インド(1) 」の時には、上層部から指示されたのでしょう、1枚も 写真の借用を 申し入れてきませんでした。 建築の写真が 非常に少ない巻となってしまいました。執筆者の中には、予定していた写真が使えずに 困惑した人も いたことでしょう。 私のほうで 写真を貸すのを断った と思った人も いるかもしれません。