B. INDIAN ART AND ITS HISTORY

B インド美術と その歴史

神谷武夫

E.B. Havell
"The Ideals of Indian Art"

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改訂 東洋美術全史 : 松原三郎編, 1981, 東京美術, A5-570pp. 2,900yen.
・ 1972年に出たものの改訂版。 日本を除いて 朝鮮からイランに至るまでの各地域の、古代から中世の美術史を多数の執筆者が記述している。

概説 東洋美術史 : 町田甲一, 1989, 国際書院, A5-300pp. 3,800yen.
・ インド圏と中国圏における 主として仏教美術の歴史を通覽する。

THE IDEALS OF THE EAST with Special Reference to the Art of Japan : Kakasu Okakura, 1903, John Murray, London, 18cm-265pp. antique 2,300yen.
冒頭に "AISA IS ONE." と書き、インド・中国・日本を同一平面に置いた 壮大な「アジア美術史」 の試み。 岡倉天心が英語で書き、ニヴェディタ(マーガレット・ノーブル) が序文を寄せ、ロンドンのジョン・マリー社から出版した。 邦訳多数。

ART IN EAST AND WEST, An Introduction through Comparisons : Benjamin Rowland, Jr., 1954, Harvard University Press, Cambridge, A5-150pp. antique 7,100yen.
西洋と東洋の美術を、たえず具体的な一対の作品を並べながら比較検討した 興味深い文明論。

インドの美術 : 上野照夫, 1964, 中央公論美術出版・芸術選書, 20cm-170pp. 470yen.
・ イスラム以前のインド美術の歴史を簡潔に叙述した インド美術入門書。

インドの美術 : 佐和隆研編, 1978, 美術出版社・美術選書, A5-310pp. 2,000yen.
・ 周辺国まで含めたインド各地の遺跡や美術館を、編者のほか二人の執筆者が記述した インド美術案内。

インドの美術 : 高田修・上野照夫, 1965, 日本経済新聞社, 2vols, B4-230+ 250pp. 1set 24,000yen.
・ 1963年に日本で初めての大規模なインド美術展が開催された。 第 1巻をその豪華図録とし、第 2巻に現地の美術や建築の図版と共に 考古・古代・中世の美術の概説をおさめる。

印度美術の主調と表現 : 岡本貫瑩, 1932, 六文館, A5-240pp. antique 1,200yen.
・ 古代から中世の美術史をたどりながら インド美術の特質をさぐる。 写真 28ページ(1943 畝傍書房より再刊)

THE ART OF INDIA, Traditions of Indian Sculpture, Painting and Architecture* : Stella Kramrisch, 1954, The Phaidon Press, London, A4-230pp. antique 7,600yen.
簡略な総説には 8葉のカラー複製画が貼りこまれ、あとは 180枚のモノクロの図録とその解説からなる。

THE CULTURE AND ART OF INDIA* : Radhakamal Mukerjee, 1959, George Allen & Unwin Ltd, London, A5-490pp. antique 19,000yen.
彫刻・絵画に重点をおいた、ムケルジーによる浩瀚なインド文化史。 46ページのモノクロ写真を付す。

THE ART OF INDIA* : Calambur Sivaramamurti, 1977, Harry N. Abrams, New York, 32 x 25cm-600pp. import 26,000yen.
大型で分厚い「世界の美術」 シリーズの 1冊。 インド美術史を概説する本文と多数のカラー図版の他に 白黒写真によるイコノグラフィやモニュメントの案内、その他がついている。

インド美術*[岩波 世界の美術]: ヴィディヤ・デヘージア、宮治昭・平岡三保子訳, 2002, 岩波書店, 22cm-450pp. 4,400円.
・ 一般向けに世界の美術を概観する新しいシリーズのインド編を、女流美術史家のデヘージアが最新の知見を盛り込んで 古代から現代まで叙述する。 美麗な図版はすべてカラー。

ART OF INDIA : 1550-1900 : John Giy & Deborah Swallo (ed.), 1990, Victoria & Albert Museum, London, 29cm-240pp. 2,000yen.
ロンドンのヴィクトリア・アルバート美術館、ネルー・ギャラリーが収蔵するムガル絵画、ラージプート絵画、カンパニー絵画約 200点をカラーで収録して解説をつけたカタログ美術書。 工芸品を含む。

ASPECTS OF INDIAN ART : Pratapaditya Pal (ed.), 1972, E.J. Brill, Leiden, 30cm-290pp. antique 10,300yen.
ロサンジェルス美術館で 1970年に開催されたインド美術全般のシンポジウムに提出された論文 19編を収録し、100ページ以上のモノクロ写真を付す。

世界の文化史蹟 : 講談社. ・ 大型のカラー写真を主とする遺跡・建築・美術の案内書。
  ・ 第 5 巻 インドの仏蹟とヒンドゥー寺院 : 中村元編, 1968, B4-220pp.
  ・ 第 10 巻 イスラムの世界 : 前嶋信次編, 1978, B4-220pp. each 2,500yen.

インドの聖域[世界の大遺跡 8.]: 樋口隆康編, 1988, 講談社, B4-170pp. 6,000yen.
・ パキスタン、スリランカを含め インドの古代・中世の遺跡をカラー写真と解説で紹介する 大型の豪華本。

インド亜大陸[ユネスコ世界遺産 5.]: ユネスコ世界遺産センター監修, 1997, 講談社, A4-300pp. 5,900yen.
・ ユネスコの世界遺産 (文化遺産と自然遺産) に指定されている 38件のサイトを、豊富なカラー写真と解説で紹介する。


Unesco World Heritage 5. India

静かなるインド[新潮古代美術館 9.]: 高田修・肥塚隆・豊原大成・秋山光文・上野アキ・加藤九祚, 1983, 新潮社, B5-140pp. 2,800yen.
・ カラー写真を主体として インド圏の 主に古代仏教美術を紹介する。

印度藝術總覧 : 5vols, 1921- 1927, 印度藝術研究会, B4判.
・ 各巻とも12輯からなり、各輯には 5枚の図版が解説つきの紙袋に入れられている。 全巻で 300枚の絵画、彫刻、建築、工芸の図版からなり、約 5分の 1がカラー。 大正時代に出版されたインド美術の図集で、カルカッタ博物館の蔵品と日本人の所有物を撮影したものだが、論文はない。

ART OF INDIA AND SOUTHEAST ASIA : Hugo Munsterberg, Panorama of World Art, 1970, Harry N. Abrams, New York, 23cm-260pp.
図版中心の手軽な 「世界の美術」 シリーズの 1冊。

インド(古代・中世)・ 東南アジア* [世界美術全集 11.]: 1953, 平凡社, B5-330pp.
・ 西洋中心とはいえ、当時としてはたいへん優れた美術全集であった。 美的にも知的にも、神経の行き届いた内容と編集である。

インド[世界美術全集 19.]: 上野照夫編, 1960, 角川書店, B5-280pp.
・ イスラム以前の、彫像の写真集のような前半と、後半のやや寄せ集め的な解説とからなる。

世界美術大全集・ 東洋編、第 13巻 インド(1)、第 14巻 インド(2): 肥塚隆・宮治昭編, 1999, 2000, 小学館, B4-460pp, 480pp. each 20,000yen.
・ 豪華なカラー写真を主体とする大型の美術全集で、上巻に古代美術、下巻にスリランカやチベットまで含めた中世・近世の美術を収め、多数の執筆者が各分野の概説をする。


HISTORY OF ART

A HISTORY OF FINE ART IN INDIA AND CEYLON : Vincent A. Smith, 1911, 2nd ed. revised by K.de B. Codrington, 3rd ed. revised by K. Khandalavala, reprint 1969, D.B. Taraporevala, Bombay, A4-420pp. 4,150yen.
ごく早い時期に書かれた通史で、古代からムガル時代までを扱った、彫刻・絵画中心の美術史。

THE IDEALS OF INDIAN ART : E.B. Havell, 1911, John Murray, London, 26cm-250pp. antique 9,900yen. (sample page)
インド美術に対する当時のヨーロッパの美術史家の偏見を打破すべく、インド美術の理想主義についてハヴェルが書いた本。 岡倉天心の『東方の理想』に影響を受けた。

A HANDBOOK OF INDIAN ART : E. B. Havell, 1920, John Murray, London, 23cm-320pp. antique 3,700yen.
ハヴェルによる、古代から近世までの 建築を中心とするインド美術の、簡にして要を得た概説書。 モノクロ写真を 80ページ挿入。

印度美術史 : アナンダ K.クーマラスワミ、蘇武緑郎・岩崎真澄共訳, 1916, 向陵社, B6-280pp. antique 1,800yen.
・ これは大正 5年に「美術叢書」 の第 9輯として刊行された。 本邦最初のインド美術史の本と思われるが、後の昭和 6年(1930)に岩崎真澄の単独訳として美術叢書刊行会から再刊された。 ごく簡便な概説書であり、内容、翻訳とも古い。 原著は 1913年出版の "ARTS AND CRAFTS OF INDA AND CEYLON"。

印度及び東南亜細亜美術史 : クマーラスワーミ、山本智教訳, 1944, 北海出版社, B5-450pp. antique 10,000yen.
・ 原著 "HISTORY OF INDIAN AND INDONESIAN ART" の出版は 1927年と古く、またイスラム以後は含まないが広域を扱っているので あまり詳しくはない。 モノクロ写真 400枚を付す。

印度芸術 : エルンスト・ディーツ、土方定一訳, 1943, アトリエ社, B5-310pp. antique 7,000yen.
・ インド美術を歴史的にではなく、その要素や特性の面から叙述している概説書。 原著は 1925年のものであり 翻訳も古いが、今でも読むに値する。

印度美術史 : 逸見梅栄・高田修, 1944, 創芸社, B5-350pp. antique 5,000yen.
・ 全ページの大半を古代仏教美術にあて、ジャイナ教の美術は「省略するも大なる支障を見ない」 とし、イスラム期は全く取りあげないという 大胆なインド美術史。

インド・アート (神話と象徴) : ハインリッヒ・ツィンマー、宮本啓一訳, 1988, せりか書房, B6-300pp. 2,800yen.
・ 53才で世を去った学者の、ヒンドゥ教の神話と美術作品を中心に語られるインド文化論。 コロンビア大学での講義録をもとに 死後の 1946年に刊行された。

THE ART OF INDIAN ASIA, Its Mythology and Transformations : Heinrich Zimmer, 1955, New York, paperback ed. 1983, Princeton University Press, Princeton, 2vols. (text and plates), B5-470pp.+ 550pp. 1set 5,400yen.
前掲書と同じく 大学での講義をもとにした死後の出版で、イスラム以前の古代・中世のインドと東南アジアの美術を概説する。 図録には約 700葉のモノクロ写真。

THE ART AND ARCHITECTURE OF INDIA, Buddhist, Hindu, Jain* [The Pelican History of Art ] : Benjamin Rowland, 1953, Revised 3rd ed. 1967, paperback ed. 1970, Penguin Books, London, A5-510pp. import 4,000yen.
ペリカン美術史シリーズの中の「インドの美術と建築」 。 東南アジアを含めて イスラム侵入以前のインド美術史を叙述した標準的な通史。

THE ART AND ARCHITECTURE OF THE INDIAN SUBCONTINENT* [The Pelican History of Art] : J.C. Harle, 1986, Penguin Books, London, A5-600pp. Paperback ed. import 5,000yen.
ペリカン美術史の新版は著者がローランドからハールに代わって、東南アジアの章を除外し、かわりにイスラム建築の章を加えた。 第 2版(1994)では 多くの写真がカラーになった。

インド美術史* : 宮治昭, 1981, 吉川弘文館, A5-240pp. 4,350yen.
・ 現在市販されている一番手頃なインド美術史であるが、いまだに仏教美術中心であり、ヒンドゥ美術やイスラム美術は軽く扱われている。

THE ART OF ANCIENT INDIA* : Susan L. Huntington, 1985, Weather Hill, New York, Tokyo, B5-790pp. import 11,000yen.
アメリカの女流美術史家ハンティントンが 先学たちのインド美術史の研究を集大成した通史。 イスラム以前の総合的なインド美術史としては 現在のところ最も詳しく便利で 信頼がおける。 インド美術愛好家座右の書。 絵画のみカラー図版、他は白黒図版。 73ページにわたる膨大な文献目録がついている。

インド美術史大観 : 山本智教, 1990, 毎日新聞社, 「本文編」 と「写真編」 の 2vols, A4-460pp.+ 360pp. 1set 31,500yen.
・ これもインド美術史と銘うってはいるが、内容的にはほとんど仏教美術史である。 その範囲では大変に詳しい研究書で、戦前から著者が撮影してきた白黒写真約 2,000枚を図録に収める。


PARTICULARS

ROCK-ART OF INDIA, Paintings and Engraving* : K.K. Chakravarty (ed.), 1984, Arnold-Heinemann, New Delhi, 25cm-360pp. antique 1,200yen.
太古のインドの洞窟壁画と彫刻を約 30人の研究者が論じ、約 80ページのカラー図版を載せた、この分野の重要な本。

INDIAN SCULPTURE AND PAINTING : E.B. Havell, 1908, John Murray, London, B5-380pp. antique 5,800yen.
インド美術史家 ハヴェルによる インドの彫刻・絵画史。 この続編が "The Ideals of Indian Art."

ART AND SWADESHI : Ananda K. Coomaraswamy, 1911, Reprint 1994, Munshiram Manoharlal, New Delhi, 22cm-150pp. 750yen.
クーマラスワミの表題論文を含む 13篇のインド美術論文集。 モノクロ図版を 18葉貼り付け。

THE DANCE OF SHIVA : Ananda Coomaraswamy, 1948, Asia Publishing House, Bombay, A5-200pp. antique 950yen.
美術史家のクーマラスワミが世を去った翌年に 彼のインド文化論 14編を再録した書。 ロマン・ロランが序文を寄せる。モノクロ図版 22ページ。

EXPLORING INDIA'S SACRED ART : Stella Kramrisch, 1983, reprint 1994, Motilal Banarsidass, Delhi, A4-370pp. import 2,100yen.
1993年に世を去ったモラヴィア生まれの代表的インド美術史家、ステラ・クラムリッシュの論文を バーバラ・S. ミラーの編集により 16編を収め、彼女の伝記を添える。

INDIAN SCULPTURE [The Heritage of India Series] : S. Kramrisch, 1933, Y.M.C.A. Publishing House, Calcutta, Oxford University Press, London, B6-340pp. antique 1,500yen.
女流美術史家ステラ・クラムリッシュによる インド彫刻史の古典的名著。

-> C-53. BHARATIYA VASTU-SASTRA SERIES, vol.2 : D.N. Shukla, 1958

インド美術論考 : 上野照夫, 1973, 平凡社, A5-550pp. 3,800yen. antique 23,000yen.
・ インド美術史家の著者が京都大学を退官した後、それまでの論文 25編をまとめて一書に編んだもの。 仏教美術よりもヒンドゥ教の美術に力点をおいているところが 日本では珍しい。

L'INDE ET L'ORIENT CLASSIQUE [Publications du Musée Guimet, Documents d'Art et d'Archéologie, tome I.] : Gisbert Combaz, 1937, Librairie Orientaliste Paul Geuthner, Paris, 2vols. (text and plates), B5-270pp.+ 220pp. antique 1set 21,000yen.
インドの美術と建築に現れるモチーフを ペルシャ、メソポタミア、 ギリシャ、ローマなど西アジアの造形と比較して、その影響関係を調べた「インドと古代オリエント」 。 図版はすべて手書きのスケッチ。

L'Inde et l'Orient Classique

ANCIENT INDIAN ART AND THE WEST* : Irene N. Gajjar, 1971, D.B. Taraporevala, Bombay, A4-190pp. antique 4,400yen.
先史時代から古代にかけてのインド美術のモチーフとシンボルを 西アジアのそれと比較した浩瀚な研究書。 手書きのスケッチ 286点、モノクロ写真 12ページ。

ROYAL PATRONS AND GREAT TEMPLE ART : Vidya Dehejia (ed.), 1988, Marg Publications, Bombay, 33cm-140pp. 2,000yen.
中世の寺院の建築や彫刻の発展には王室の寄進が欠かせなかった。 そうした 9つの事例をケーススタディする。

THE IMPULSE TO ADORN, Studies in Traditional Indian Architecture : Saryu Doshi (ed.), 1982, Marg Publications, Bombay, 33cm-160pp. antique 850yen.
インド建築のさまざまな装飾のスタイルを 地方ごとに見る。

VISVAKARMA, Examples of Indian Archiecture, Sculpture, Painting, Handicraft : Anand K. Coomaraswamy, 1978, Munshiram Manoharlal Publishers, New Delhi, 28.5cm-130pp. 800yen.
神話上の建築家、美術家であるヴィシュヴァカルマの名のもとに クーマラスワミが選んだ 104の彫像のモノクロ写真集とその解説。

インド国立博物館 [世界の博物館 20.]: 町田甲一編, 講談社, A4-180pp. 3,000yen.
・ ニューデリーとカルカッタの国立博物館の収蔵品をカラーで紹介する。

ESSENCE OF INDIAN ART : B.N. Goswamy, 1986, Asian Art Museum of San Francisco, A4-280pp. import 6,800yen.
フランスとアメリカにおけるインド祭の一環として催された 大規模な「インド美術展」の優れたカタログ。 インド美術を歴史的にではなく、古代インドの芸術理論書「ナーティヤ・シャーストラ」による 9つの情感に従って 220点の絵画と彫刻作品を配列し、ていねいな解説をつける。

GODS, GUARDIANS, AND LOVERS, Temple Sculptures from North India A.D. 700- 1200* : Vishakha N. Desai, Darielle Mason (ed.), 1993, The Asia Society Galleries, New York; Mapin Publishing, Ahmedabad, A4-290pp. 5,600yen.
中世前期の中インドから西インドにかけての 寺院彫刻の展覧会のカタログを後半にし、前半に数人の学者が総論を書いた豪華本。

インドの石 (デザイン発見) : 山崎脩, 1988, 京都書院, Softcover 23×28.5cm-160pp. 3,800yen.
・ 建築を主とする インドの石の造形物のカラー写真集。


FOLK ART

TRIBAL INDIA, Ancestors, Gods, and Spirits : Saryu Doshi (ed.), 1992, Marg Publications, Bombay, 33cm-140pp. 3,150yen.
インド各地の部族による素朴美術を 多数の図版によって紹介する。

INDIAN PRIMITIVE ART : Ajit Mookerjee, 1959, Oxford Book & Stationery, Calcutta, A4-80pp. antique 320yen.
各地の民俗彫刻・工芸をモノクロ写真とともに紹介する。

THE INDUSTRIAL ARTS OF INDIA : George C.M. Birdwood, 1880, Chapman & Hall, London, reprint 1971, British Book Company, A5-440pp. antique 5,600yen.
今から 120年も前に出版された、バードウッドによるインドの手工芸の研究書。 エッチングの精密な図版 90ページを付す。

INDIAN FOLK ART : Heinz Mode and Subodh Chandra, 1985, Edition Leipzig, Taraporevala, Bombay, 27 x 25cm-310pp. antique 8,300yen.
現代インドの民俗美術・工芸を チャンドラの豊富な写真とともに紹介する。 カラー 68枚、モノクロ 122枚、その他 206図。

ARTS AND CRAFTS OF INDIA : Nicholas Barnard, 1993, Paperback ed. 1995, 28 x 24cm-190pp. import 3,800yen.
現代にまで伝わる各種のインド工芸美術を ROBYN BEECHE によるオールカラーの写真 250枚とともに伝える。

NATIONAL HANDICRAFTS AND HANDLOOMS MUSEUM* : Jyotindra Jain, Aarti Agarwala, 1989, Mapin Publishing, Ahmedabad, A4-220pp. 2,700yen.
ニューデリーのクラフト美術館の収蔵品を紹介しながら インドの民俗芸術を概観する上製本。

インド民芸(民俗のかたち): 小西正捷, 1977, 木耳社, B6-200pp. 2,000yen.
・ インドに 3年間滞在した著者が、主にベンガル地方の民俗と民芸品、そしてそれを作る人々について語る。 写真は佐藤宗太郎。

インド・大地の民俗画 : 沖守弘 (写真), 小西正捷 (解説), 2001, 未来社, 30cm-180pp. 6,800yen.
・ インド各地の村における 民俗壁画と床絵の伝統を伝える オール・カラーの大型写真集。 ソフトカバー。

祈りとともにある形(インドの刺繍・染と民画): 柳宗玄, 2009, みすず書房, 22cm-290pp. 5,400yen.
・ カンタ、マドゥパニ絵画、プルカリ、グジャラートの刺繍、パチェディについての随想集。

DECORATIVE ART OF INDIA [The Studio Library of Decorative Art] : Susan Stronge, 1990, Studio Editions, London, B4-215pp. 2,800yen.
インドの建築や工芸の装飾パターンの大型カラー図集。 各図版は 19世紀に出版された数冊の書物からの複製。

インド染織美術 : 畠中光亨編著, 1993, 京都書院, A4-380pp. 35,000yen.
・ 日本画家の編者がインドで収集した 455点の布をオールカラーで収録し、中冨喜陽子が解説をつける。

-> Q-61. インド染織の旅 : 安藤武子, 1988, 源流社

インド・エスニック文様事典 : 岩永修・高橋由為子, 1994, 河出書房新社, A5-130pp. 1,500yen.
・ インドと題しているが、周辺国から東南アジアまで含めて装飾パターンを収集したもので、解説はない。

PAINTING

INDIAN PAINTING [The Heritage of India] : Percy Brown, 1927, Oxford University Press, London, B6-150pp. antique 550yen.
"INDIAN ARCHITECTURE" のパーシー・ブラウンによる 簡潔なインド絵画史。 モノクロ図版 17葉。

インドの細密画 : 上野照夫, 1971, 中央公論美術出版, 20cm-160pp. antique 1,500yen.
・ インドのミニアチュールの歴史と流派を通覽する。「芸術選書」 の 1冊で、B-04 の姉妹編。

INDIAN MINIATURE PAINTING : Anjan Chakraverty, 1996, Tiger Books International, London, B4-100pp. 1,300yen.
中世から近世のインドの細密画の歴史。 カラー図版約100点の鮮明度はいまいちだが、明快な記述によって、入門書として最適の本。

INDIAN PAINTING, from Cave Temples to the Colonial Period : Joan Cummins, 2006, MFA (Museum of Fine Arts) Publications, Boston, paperback 26.5 x 24cm-250pp. antique 2,000yen.
インドの細密画の歴史を系統的に叙述し、オールカラーの図版を 375点掲載した美術書。 その基礎は、かつてボストン美術館に岡倉天心とともに在籍したクーマラスワーミのコレクションにある。

MUGHAL AND RAJPUT PAINTING* [The New Cambridge History of India 1-3.] : Milo Cleveland Beach, 1992, Cambridge University Press, Cambridge, 25cm-250pp. 2,900yen. import 10,000yen.
ムガル宮廷とラージプートの細密画の歴史を描く、ケンブリッジの新しいインド史シリーズの 1冊。 カラー及びモノクロ図版多数。

RAJPUT PAINTING, Being an Account of the Hindu Paintigs of Rajasthan and the Panjab Himalayas from the Sixteenth to the Nineteenth Century Described in their Relation to Contemporary Thought with Texts and Translations : Ananda Coomaraswamy, 1916, London, Rep. 1975, Hacker Art Books, New York, 34.5cm-250pp. antique 8,000yen.
ムガル朝の影響を受けながらも独自の発展をとげたヒンドゥのミニアチュールを クーマラスワーミが初めて系統的に叙述し、80点近くの絵を収録した大型本の復刻版。 図版はすべてモノクロ。

インド宮廷絵画 : 畠中光亨, 1994, 京都書院, B5-250pp. 9,800yen.
・ 日本画家である著者の蒐集品を中心とした ミニアチュールのカラー画集に総説をつける。

-> R-97. インド ミニアチュール幻想 : 山田和, 1996, 平凡社
-> Q-19. インドの細密画を訪ねて:浅原昌明, 2006, 2vols, 新風舎

HUMAYUN'S GARDEN PARTY, Princes of the House of Timur and Early Mughal Painting : Sheila Canby (ed.), 1994, Marg Publications, 33cm-150pp. 4,300yen.
大英博物館所蔵の、表題のミニアチュールについてのシンポジウムを元にした本。

THE EMPERORS' ALBUM, Images of Mughal India* : Stuart Cary Welch et alt., 1987, Metropoli-tan Museum of Art, New York, A4-320pp. antique 5,000yen.
メトロポリタン美術館で開催された ムガル朝の細密画(ケヴォルキアン・アルバム)の展覧会の図録をかねた豪華美術書。

THE ART OF THE BOOK IN INDIA* : Jeremiah P. Losty, 1982, The British Library, 27.5cm-160pp. antique 4,400yen.
1982年に英国図書館で開催された、インドの造本美術と細密画の展覧会の内容を本にしたもの。

THE BOOK IN INDIA, A Compilation : B.S. Kesavan, 1986, enlarged ed. 1992, National Book Trust, New Delhi, 27.5cm-100pp. 700yen.
インドの書物と彩色写本の歴史を、文字や材料、製本技術を含め詳細に語る。 前掲書からの図版の転載がある。

ISLAMIC PAINTING AND THE ARTS OF THE BOOK : B.W. Robinson (ed.), 1976, Faber and Faber, London, 28.5cm-530pp. antique 3,500yen.
ペルシアとインドを中心とする イスラームの細密画のウンゲル・コレクションより カラー 44ページ、モノクロ 157ページの図版を収録し、詳細な解説をつける。

ART OF MODERN INDIA* : Balraj Khanna and Aziz Kurtha, 1998, Thames and Hudson, A4-140pp. import 5,100yen.
インドにおける現代絵画の発展を、20世紀初めのベンガル地方から 90年代の立体作品までたどる主論文と 美麗なカラー画集。 74人の作家の紹介を付す。

ARTISTS TODAY, East-West Visual Arts Encounter : U. Bickelmann and N. Ezekiel (eds.), 1987, Marg Publications, Bombay, 33cm-140pp. 1,600yen.
1983年にボンベイでインドと西欧の画家、彫刻家数十人が集まって「東西美術の出会い」と題する展覧会と討論会を開催した。 本書はその発言と作品の記録。


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