伊東忠太の彩色画 『釈迦降魔相』(降魔成道の釈迦)
『伊東忠太建築作品』(1941、城南書院)の口絵
この絵が描かれた時期は記載されていないが、晩年に出版された作品集の、唯一のカラー口絵に
選んだくらいだから、本人も編集者も、これを忠太の絵画の最高作品と見なしたのであろう。
忠太のインドへの思い入れの強さと、妖怪や魑魅魍魎(ちみ もうりょう)への愛着を よく示している。
(この絵は『伊東忠太建築文献』第6巻「論叢・随想・漫筆」の巻のカラー口絵にも掲げられている。)