忠太のフィールド・ノート より (日本建築学会蔵 08151)
南インドの「ドラヴィダ様式が進歩していればこのような形になっていたろう」 という伊東忠太のスケッチを、左右鏡像にして合わせた図。平等院鳳凰堂を思わせるような、興味深くも不思議なインド建築の姿となる。忠太は「今日欧米の美と考えうる形式はすでに印度人によって萌芽を生ぜしことを知るべし」 と脇に注記しているが、ここに言う「欧米の美」 とは何を意味していたのだろうか。