5A

『 カルパ・スートラ 』 の彩飾古写本、1500年頃
西インド流派 (グジャラート、ラージャスターン) Size= 12cm x 30cm
白い部分は、緑色の顔料によって紙が腐食されて開いた穴。 細密画は 「全智に達した高弟、インドラブーティ・ガウタマ」 を描いている。
全智の独在者となったマハーヴィーラは、成道の 40年後に生の終りに達し、解脱者となった。 残された弟子は、比丘が 14,000人、比丘尼が 36,000人であったという。 マハーヴィーラの高弟であり、ガウタマ・ゴートラに属する インドラブーティは、(悲しみを捨てて)師への愛着さえも遮断することによって、現世のすべての執着を絶ちきることができ、大智者となった。 この絵では、蓮の花が描かれた 蓮華座に座している。 (KS-127)