『 カルパ・スートラ 』 の彩飾古写本、1500年頃  (5A の細密画部分の拡大)
西インド流派 (グジャラート、ラージャスターン) Size= 9.5 x 7cm
フラッシュ光をあてて、金を光らせて撮影。 今では 金が ずいぶんと劣化しているが、描かれた当時は、相当にきらびやかだったことだろう。
細密画は 「全智に達した高弟、インドラブーティ・ガウタマ」 を描いている。 その後 彼は 20年を生き、出家僧として過した 50年の後、 92才で没したという。 また彼は マハーヴィーラの教えを 「12編のアンガ」 に編集して伝えた。 空衣派によれば、彼はマハーヴィーラの成道後 66日目に現れた。 彼は ヴェーダを修めたバラモンの学者であったが、マハーヴィーラに会って 自分の虚栄心を思い知らされ、ただちに弟子となった。 彼の兄弟 2人も それに従い、一緒に ジャイナ教団の修道規則などを定めたという。
(ヨーロッパにおいて、貴族でありながら 兄弟・近親を引き連れて、初期の シトー会の クレルヴォー修道院に入って修道院長となり、『慈愛の憲章』 を定めて、「清貧」 を旨とするシトー修道会を確立した 聖ベルナール(ベルナルドス)を思い起こさせる。)